“伝統的食文化”における共有地の悲劇
まちづくりに関するコンサルタントを仕事で行っている方や事務所は必ず経験することがあります。
なんでしょうね、インフルエンザのようなものなんでしょうけど(笑)
私たちのような人間が雇われるような案件は、瀕死の状態になっている地域再生や活性化なのです。
一部の大手デベロッパーや国や県レベルの予算のある案件ではブランドが必要ってこともあって著名な建築家やアーバンデザイナーなどが起用されるので華やかなんですけどね(笑)
やっとこさ、“まちづくりの処方箋”を書き上げてなんとかこれを服用すれば・・・という段階になると不思議なことに瀕死だった地域や地区の方々が治った気になってしまうんです。それでも、処方箋を信じてくれればなんとかなるはずなのに、もう診察を受けないどころか、診療費の支払いまで渋る始末・・・。
特に私が関わる場合は、予算そのものがないことが多いので既存の施設や地域の資産などを活用して処方箋を書く場合が多いのです。予算のあるところや営業力のある事務所は新しい施設建設の提案などを行うわけです。
私は前者の自分の仕事の提案を「東洋医学的まちづくりプランニング」、後者を「西洋医学的プランニング」と呼んでいます。
「東洋医学的なまちづくりプランニング」では人づくりやソーシャルキャピタルの構築などを中心としているので成果が見えにくいのです。そのうえ、ハコを作る訳でもないので、大きなお金も必要としない訳です。
すると、ちょっと元気な気分になってきたクライアントは「東洋医学的まちづくりプランナー」が胡散臭くみえてくるんでしょうね(笑)。この状態になるとクライアントはインフルエンザに掛かってしまっているのです。
何年か経って
「あの時のアドバイスを素直に聞いていればもっと違った未来になっていたかも知れない・・・」
と当時の担当者さんからの声を良くをいただきます。
本当にもったいないな・・・と思うのですが、結局お金を掛けないで成果を出すという仕事はまだまだ認めてもらえないようです。
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