MVVを決めるのは、経営者

蛯原健治

蛯原健治

テーマ:組織づくり チームビルディング 事業承継

組織と仕組みづくりパートナー/中小企業診断士の蛯原健治です。
社長がいちいち言わなくても、社員が勝手に動いて利益が2倍になる組織作りのコツをお届けします。



前回のメルマガでは、
Mission・Vision・Value(MVV)は、
会社を飾る言葉ではなく、戦略を決めるための判断基準だ
とお伝えしました。


では、
そのMVVは誰が決めるのでしょうか。


社員みんなで話し合って決める。
幹部と一緒に考える。
もちろん、そんなプロセスも大切です。


しかし、
最後に決めるのは経営者だ
と私は思っています。


なぜなら、
「この会社は何のために存在するのか」
「どんな未来を実現したいのか」
「何を大切に経営していくのか」
これらの問いには、正解がないからです。


市場を分析しても、競合を調べても、答えは出ません。


最後は経営者自身が、
「私は、この会社をこうしたい」
と決めるしかありません。


でも、
経営者の皆さんと話していると、
未来を考えているようで、
まだ起きていない未来への「恐れ」から考えていることがあります。


売上が下がったらどうしよう。
社員が辞めたらどうしよう。
競合に負けたらどうしよう。
もちろん、
経営ですからリスクを考えることは必要です。


私自身も、まだ来ていない未来に恐れを抱くことがあります。
ほんの少し前までは、恐れからの行動ばかりでした。
ただ、恐れから考え続けると、
「失敗しないためにどうするか」
「今あるものをどう守るか」
という未来になりやすい。


一方で、
「こんな会社にしたい」
「こんなお客様に喜んでもらいたい」
「こんな未来を実現したい」
と経営者が本当に思っている会社には、その未来に共感する人が集まってきます。


人は、恐れによって動くこともできます。
でも、私はそれだけでは長く続かないと思っています。
人が一緒に歩みたくなるのは、
経営者が実現したい未来を語ったときではないでしょうか。


だから私は、
MVVとは立派な言葉を作ることではなく、
経営者自身が、実現したい未来から経営するための軸
なのだと思っています。


その未来から戦略を決める。
戦略を実現するために、組織と仕組みをつくる。
そしてOKRを通じて、日々の行動につなげていく。
ここまで4回にわたって書いてきたことは、すべてつながっています。


経営者の仕事は、未来を正確に予測することではありません。
まだ見えていない未来に対して、「私はこっちへ行く」と決めること。
それこそが、
経営者にしかできない仕事なのだと私は思います。



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蛯原健治(コンサルタント)

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チームビルディングコンサルティングにより、リアルな経営課題の解決、次世代の経営チームづくり、従業員の成長を三位一体でサポートし、持続可能な企業経営に結び付ける。

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