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廣瀬貴志プロは北日本新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

住まいの永遠のテーマ‟収納”について考える。

廣瀬貴志

廣瀬貴志

テーマ:家づくり相談




住宅の仕事をしていると『収納』は避けて通れないテーマです。

住まいを購入した人の中でも‟収納が足りない”、‟片付かない”などのお悩みが多く見られます。

これから家を検討される方は、『収納』に関して十分計画したいですよね。

今回は『収納』に関して考えてみようと思います。


『収納率』という言葉は聞いたことがありますか?

床面積に対しての収納が占める面積の割合です。

一般に収納率は15%あれば不便を感じにくいとされています。

例えば100㎡(30坪)のお家だと15㎡となり、家全体でタタミ9枚ほどの収納になります。

しかしながら、収納率が満たされているからといっても、片付けができているかというと、そうではないようですね。


収納率が15%あるからと言って、各階にまとめて収納があっても使い勝手が悪く、結局使うところに物があふれてしまいます。

だからこそ収納は必要な場所に必要な分だけ収納を計画しましょう。

収納率という数字に惑わされると使わない収納が増えるだけになってしまいます。

しかしながら必要な場所、必要な量を考えるときはどうしたらいいのでしょうか?


まずは自分の持ち物の棚卸をしましょう!

必要な収納や必要な収納量は各家庭で違いますよね。

だからこそ自分たちの持ち物の棚卸しが必要になるのです。

よく設計図を描くときに‟収納バッチリな家にしたい”と希望される方がおられます。

しかし話を聞くと自分たちの持ち物を把握されていない方が多く見られるんですよ。

だからこそ‟どこに”、‟何を”、‟どれだけ”収納したいのかを伝えることが重要なのです。

家族の持ち物を棚卸しして、‟どこに”、‟何を”、‟どれだけ”収納したいのかを分類わけしておきましょう!

収納の方法も重要です!

最近はインターネットで多くの画像を検索できるようになり便利ですよね。

図面の打ち合わせをしていて、‟こんなイメージで収納したい”と画像をもらうことも多くなりました。

写真の通りの憧れのイメージができると、生活していてもテンションが上がりそうです!

ただし写真通りの片付けが出ればの話です!!

理想のイメージと自分がそのイメージを維持できるかは異なる話ですよね。

例えばキッチンの収納で、オープンな棚に並んだ食器や調理器具の前に立って調理をする様なカフェスタイルに憧れて、自宅のキッチンに採用したとしても、オープンな棚の収納はセンスが問われます。

また使用頻度が少ない食器や調理器具には埃が溜まり、使うときには一度洗う必要が出たりしますよね。

結局棚を外し、食器棚を置く事になり雰囲気が台無しになる事も少なくありません。

テレビで収納の達人が紹介した収納方法を真似しても続かなかったりするのは自分の片付け方と収納方法が合っていないという事です。

現在の自分がやり易いと感じている収納、片付け難いと感じている収納を考えてみましょう!

そこには自分に合った収納のヒントが隠されていますよ。


そして持ち物を分類分けしましょう

持っているものの棚卸しが終わったら、持ち物を使う頻度で分類分けしてみましょう。

・毎日の様に使うもの。

・週単位で使うもの。

・月単位で使うもの。

・半年単位で使うもの。

・1年に一回使うもの。

・それ以上の頻度でしか使わないもの。※必要がないものかも

こうやって分類分けしてあれば、設計者はより良い収納の計画を提案してくれます。

ポイントにまとめると

①収納率を信用しない。

②持ち物の棚卸しを行いましょう。

③‟どこに”、‟何を”、‟どれだけ”収納したいのか考えてみましょう。

④憧れが自分に合っているとは限りません。自分に合った収納方法を採用しましょう。

⑤使う頻度によって、場所、高さ、大きさなどが異なってきます。より良い提案を受ける時には持ち物の使用頻度を伝えるのも大切です。

生涯活用する収納だからこそ、しっかりと計画したいですよね。

だからこそ必要な情報を伝えてプロの提案を受けましょう。

収納計画の第一歩は情報の整理(片付け)です。

情報を整理して、使い易い収納で片付け上手な生活を送ってくださいね。

もし自分だけでまとめるのが難しいなぁと感じた時は、お気軽にご相談ください。

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廣瀬貴志
専門家

廣瀬貴志

住まいづくりの相談窓口「hi-s」(ハイズ)/ヤマイチ株式会社

無料の住まいづくり相談窓口を運営し、家を建てようとする消費者に工務店や不動産業者の選び方などポイントをアドバイス。老舗建材商社の取引ネットワークを生かし、第三者の客観的な視点から的確な情報を伝える。

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