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傷跡やニキビ跡の治療にはなぜ時間がかかるのか

木村哲治

木村哲治

テーマ:美容皮膚科

それは創傷治癒という身体が持つ働きを応用した治療だからです。
レーザーであろうがダーマペンであろうがそれ以外であろうが、この基本はみな同じです。

創傷治癒とは傷のダメージから回復するシステムのことをいいます。

ダメージが小さいと傷は早く治ります。早く治るので跡も残りません。反対にダメージが大きいと跡を残します。
傷跡やニキビ跡が残ったということはそれだけダメージが大きかったからです。

治療では創傷治癒というシステムを引き出すためにわざとダメージをまた与えるのです。
しかしそれはすぐに回復する程度のものでなくてはいけません。つまり「軽微なダメージ」であることが重要なのです。理由は先に書いた通りです。

1回あたりが軽微だから回数で稼ぐのです。しかも与えられたダメージから完全に回復してから次のダメージを与えないといけません。治療間隔が短過ぎるとダメージが蓄積してしまい大きくなるからです。

「時間がかかってしまう」のではなく「時間をわざとかけている」わけでもありません。

「時間をかけなければならない」のです。

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木村哲治
専門家

木村哲治(外科医)

カメイクリニック富山院

患者さんご自身の血小板と線維芽細胞成長因子を用いたPRPF治療は適応範囲も広く且つ自然な仕上がりとなるため積極的に行なっています。https://www.prpf.jp

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