傷跡のケアに
アイプチ類と二重瞼の手術の大きな違いはラインの深さにあります。こう書くと良いように聞こえますが、じつはそんな単純な話ではないのです。
アイプチ類は皮膚表面を接着させることでクセ付けしますが、手術は瞼の奥に引き込まれていく感じになるので溝がもっと深くなります。そのため随分と印象が違うことがあります。これは非常に重要な点なので是非覚えておいてください。
加えて、皮膚面を接着させる場合はラインの形も割とどうとでもできるのですが、手術ではそうとは限りません。二重瞼のラインを作るという点で両者とも同じように思われるかもしれませんが、各々は根本的に構造が違うわけです。
そのためアイプチ類では実際には幅が広すぎる(=高すぎる)位置でクセ付けしていても変には見えないのですが、その位置のまま手術をしてしまうと非常に違和感が強い仕上がりになります。
というわけで、「いつもクセ付けしているライン」というのは一応参考にはなりますが、いったんそれは忘れていただく必要がある場合も少なくないことを知っておいてください。
なお皮膚も切除する全切開式の手術はこの限りではないので、今回のお話は埋没法や小・中切開法を対象にしたものとご理解ください。