コラム
(再掲)ダーマペン4を正しく理解する
2022年5月3日
針で皮膚に穴を開ける治療を総じてダーマニードリングまたはスキンニードリングと呼びます。ダーマペン4はこれに属する治療のひとつです。ダーマペンというのは商品名であり治療自体を指すものではありません。数字の4は第4世代つまりダーマペンのバージョン4を意味します。i-phoneナンチャラと同じですね。
同じような仲間にはダーマローラーという治療があり、名前だけは聞いたことがあるという方も多いと思います。ただこれはダーマペンのように針の到達深度を機械本体では調節できないので、全ては施術者の力加減次第という点が異なります。
針で穴が開く=極く僅かにダメージが加わる、と創傷治癒システム=回復しようとする働き、が発動します。ダーマニードリングはこの働きを応用して綺麗にしていこうという治療です。というわけでダーマペンをするだけでも意味はあるのですが、「せっかく穴を開けたのだからそこから肌に良いものを入れたらなお効果が上がるんじゃない?」というかんが当然ながら生まれます。
そこで、何を入れるか?によって色々な選択肢ができます。最近よく知られているヴェルベット・スキンと呼ばれる治療はマッサージピール(コラーゲンピール)に用いているPRX-Tという薬剤を擦り込む治療のことをいいます。
と、ここで素朴な疑問が浮かびます。「穴なんてすぐふさがるはずだし、後から何か塗ってもちゃんと入るのか?」です。実は私も昔はそう思っていたのです。しかしメーカーが提示した顕微鏡写真を見ると通常の塗布に比べて明らかに深部に入っていますし、実際の臨床経過を見ても、なかなか良い印象があります。
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