髭剃りに潜む落とし穴
これもよくご相談いただく事項のひとつです。
とはいってもこれをメインとされるわけではなく、他の目的で来院された方が「じつは先生、話変わるんですが・・・」というパターンです。
そして、「一般皮膚科で塗り薬をもらっているんですが・・・」というのもパターンです。つまり、それだけしぶといということですね。
顔にせよ四肢体幹にせよ美白を目指す治療の基本はほぼ同様なので、この場合もグリコール酸やビタミンC・レチノール・ハイドロキノンなどを主に使います。ただし顔よりも濃度の高いものを選択します。トラネキサム酸の内服を併用することも多いのですがレーザー類は効果がないので用いません。
こうした黒ずみの多くは外部からの慢性的な刺激が主な原因となっています。例えばデスクワークで肘をついているとか、椅子に座っている時間が長いとか、です。いつも刺激を受けてきた場所は角質が肥厚しやすく黒くなってきます。正座をすることが多い人によくある座りだこというお悩みも同様の理由です。
当然ながらこの刺激が減れば減るほど治療効果も上がりやすいわけで、それが変わらなければ大してよくなりません。この場合は「悪化させないこと」が第一目標になることをご理解いただく必要があります。
しっかり運動してもたっぷり食べてたら痩せないのと同じということです(汗。。)