日焼け止めのお話
新生活を控えるこの時期には刺青治療の相談も増えます。
近年はピコレーザーという新たなレーザーも登場し注目を浴びることもあるようですが、現実はそんな簡単なものではなく、治療における課題は今も変わっていません。
刺青に限らずどんな治療でも同じだと思いますが、クリニックによって受診される患者さんの症状の程度や人数などがバラバラなので、
治療成績を単純に比較することができません。
なので、あくまで個人的経験を通じて言いますと、レーザー治療だけで最終的に満足のいく結果(短期間かつ綺麗に)が得られる人はごく限られているということです。これはレーザーの種類の問題ではなく、それだけ頑固な刺青の人が多いことを意味しています。
手術治療は基本的にどんな形や色の刺青にも対応できますが、その中ですんなりと切除縫合ができる場合は少なく、実際には縫合できない場所や面積であることが多いのです。そのため、削って取る手術がメインになりますが、刺青が深くまで入っている場合にはケロイド状の傷跡が残りやすいのが難点です。残念ながらこのことはある程度やむを得ません。とはいえ、できるだけきれいに治したいのは患者さんも私も同じです。
そこで、現在のところ手術で皮膚を薄く削ってからレーザーを当てる方法が最も良いのではないかという印象を持っています。
もちろん、患者さんによって治療計画は違うので、全員この方法でないとダメということではありません。
いずれにせよ、まずは診察からですね。