咬筋へのボトックス②
「ボトックスは表情が不自然になりそうで怖い。。。」という方は今でも時々おられます。
そうならないために重要なのが、注射する量・場所などです。
そして更に重要なのが「同時にたくさんの部分に注射しない」ということだと思います。例えばおでこ、眉間、目尻、鼻唇溝(法令線)、上口唇などへ同時に注射しないということです。
ボトックスは表情筋に作用するわけですから、それを色々な部分に注射すればそれだけ多くの表情筋の動きを制限することになり、結果として不自然感が強く出てしまうと思います。
ただし、極めて厳密に言うと「ボトックスが効いている」=「いつも通りは動かない」ということなので、それをあまりにも恐れるとボトックス注射自体の意味がなくなります。
よくあるのがボトックスの量をもの凄く控えめにリクエストされるケースです。気持ちはわかりますがこれでは出せる効果も出せません。
山火事をコップ一杯の水で消すことは無理なのです。
いかに不自然さを出さずに最大限の効果を得るか。
ボトックス注射は医師の技量に大きく左右されるものだと思います。