コラム
レーザー治療を正しく理解する
2018年10月12日
レーザーをしていると患者さんが「これって焼いているのですか?」とおっしゃることがありますが、実際はちょっと違います。焼くだけならレーザーなんて大層なものを使わなくてもよいわけで。
レーザーで何をしているの?をこの限られたスペースで細かく解説するのは非常に難しいので、少し乱暴かもしれませんがもの凄く簡単に言うと「まわりの正常組織をできるだけ傷つけずにターゲットのみを吹き飛ばして破壊している」というものです。
レーザーの種類により違いがあるので大まかな話しとして理解していただきたいのですが、ターゲットを破壊するための強力なレーザーエネルギーは瞬時にピークに達して瞬時に消え去るようにできています。この瞬時というのは「100万分の1秒」とか「10億分の1秒」という想像すらつかないような短い時間です。なので周囲にはダメージが及ばないのです。
例えば熱湯を鍋に入れたと同時に外側に触れても熱くはありませんが、数秒でも時間が経過すると熱くて触れなくなります。つまり時間が短ければ短いほど周囲への影響は少ないというわけです。
近年登場したピコレーザーはこの数字が「1兆分の1秒」というものです。ただし、レーザーの評価はこれだけで決まるものではないので早合点はしないようにしてくださいね。
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