37.ショート動画集客の真実~「バズり」を捨てて、たった1人の「濃い見込み客」を狙い撃つ
はじめに、こんにちは。株式会社吉和の森の森和吉です。
前回(第45回)は、「AIと共生する2026年後半戦の生存戦略」として、効率化や大量生産は大企業やAIに任せ、中小企業は人間にしかできない「感情・体験・覚悟」に絞り込む「引き算の戦略」が重要だというお話をしました。
AIがもっともらしい情報を一瞬で大量生産できるようになった今、ネット上には情報が溢れかえっています。その結果、ユーザー(消費者や取引先)の心理に大きな変化が起きています。それは、「検索して出てきた情報を、ハナから疑ってかかっている」ということです。
綺麗に整った言葉であればあるほど、「どうせAIが書いたんでしょ?」「本当に実在する会社なの?」と警戒されてしまう時代だからこそ、中小企業が今すぐ取り組むべきなのが、「信頼の可視化」です。
検索エンジンやAIも「誰が言っているか」しか見ていない
ユーザーだけでなく、Googleなどの検索エンジンや、ChatGPTをはじめとする生成AIも、情報の「正しさ」以上に「その情報を誰が発信しているか(信頼性)」を最重要視するようになっています。
SEO(検索エンジン最適化)の世界では、数年前から「E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)」という基準が重視されてきましたが、2026年現在、この傾向はさらに加速しています。さらに、第27回でお話しした「GEO(生成AIエンジン最適化)対策」においても、AIに「この会社は信頼できる」と認知されなければ、AIの回答の中で自社を引用(お勧め)してもらうことはできません。
では、中小企業はどうやってWeb上で「信頼」を証明すればいいのでしょうか。高額な広告費や、有名な賞を受賞する実績がなくても、今すぐできる3つのアプローチがあります。
「信頼を可視化する」3つの具体策
①「顔と名前」を徹底的に出す(匿名性の排除)
ホームページの会社概要やプロフィールページに、経営者やスタッフの顔写真、そして詳しいプロフィールを必ず掲載してください。イラストやフリー素材の画像ではなく、「本物の人間の顔」が見えるだけで、Webサイトの信頼感は劇的に向上します。第37回でお話ししたショート動画も、経営者自身が顔を出して語るからこそ、強力な信頼の証拠になるのです。
②「お客様とのツーショット写真」と「直筆の声」
第39回でお客様アンケートの大切さをお伝えしましたが、文字だけの「お客様の声」は、今の時代「自作自演かもしれない」と疑われかねません。そこで、可能であればお客様と笑顔で並んだツーショット写真や、お客様が手書きで書いてくださったアンケート用紙の写真をそのままHPに掲載してください。これ以上の「嘘偽りのない信頼の証明」はありません。
③「公的・客観的なつながり」をリンクする
自社のホームページの中に閉じこもるのではなく、外部からの客観的な評価と繋がることが大切です。例えば、地域の商工会議所への加盟情報、行政からの許認可、今まさに私が書いているこの「マイベストプロ(朝日新聞社などと連携した専門家紹介サイト)」のような、審査のある外部メディアの掲載実績やプロフィールページへリンクを貼ることは、検索エンジンやAIに対して「この会社は社会的に実在し、認められている」という強力なシグナルになります。
さいごに
「信頼」とは、一朝一夕で築けるものではありませんが、Web上での表現を少し工夫するだけで、その伝わり方は何倍にも高めることができます。
どんなに素晴らしい商品やサービスを持っていても、Web上で「怪しい」と思われてしまえば、スタートラインにすら立てません。まずは、自社のホームページを「初めて訪れたお客様の目」で見つめ直し、「安心して背中を預けられるだけの情報(証拠)が揃っているか」をチェックしてみてください。


