マンションの防火管理について
みなさん、こんにちは。
今日は建築物において、重要な役割を果たしている「目地」についてご案内したいと思います。
目地は、デザイン上・汚損防止上・クラック発生防止と誘発上・部位納め上・不陸調整上・構造設計上等のために利用されます。
・汚損防止では、雨水が外壁を流れ、水平方行の天井面まで伝わらないように水切りとして設置
されています。外廊下や、バルコニーの天井面の先端を見てください。
・クラック(ひび割れ)発生防止では、コンクリートの壁面や駐車場などの土間コンクリート床
面において、ある一定の面積を超えると膨張収縮や、地震などの震動によりクラックの発生が起
こりやすくなります。そこで、目地を設置し、起こってしまうクラックを目地部分に誘発さ
せ面の箇所に起こらないようにしています。一般の面でクラックが起こりますとそこから雨水
侵入しますが、目地部分には雨水侵入防止のシーリング処理がなされています。
特に外壁がタイル仕上げの場合には、タイル独自の性質もありますので、下地のコンクリート
と共に目地設置には注意がなされています。
またコンクリートは階ごとに打設されるため、次回の打設と時間が開くため打ち継ぎ部分をそ
のままにして仕上げてしまいますと後々にクラックを生じさせてしまいます。そのため目地処理が
必要になります。
打継目地の設置をまちがえ、上部に打継部クラックが発生している。又、雨水の浸入により内部鉄筋のサビも流出している
・部位納め上では、異種の材料を面で接合させると各々の特性の違いから後々分離してしまいます。
よって、初めから目地を設け仕上げるようにしています。また、同種であってもボードなどは一枚
一枚のサイズがありますので、面が大きくなると夏や湿度による膨張収縮や振動によりクラックが
発生しますので同様に施工されます。
・不陸調整では、広い面に置いて同じ仕上げを行った場合よほどのデザイン案件でない限り、どうし
ても面に歪みなどが生じてしまうため、目地を設けて分かりにくくさせます。
・構造上では、地震時などの揺れで加わった力をスムーズに伝達して耐えるべき柱・梁で受け止めま
す。その邪魔をしないようにわざと構造スリット目地を設置して縁を切る部位があります。
以上のように、目地は大変重要な役割を担っています。また、外装、内装ともに目につきますので、配置にも神経を注ぐところであり設計者の腕の見せ所です。
読んでくださっているみなさまへ
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株式会社東拓企画
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