マンションの長期修繕計画書の問題点
みなさま、あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、今日は屋上です。屋上には一般の居住者が物干し等のために立ち入ることができるものと、
点検作業以外は立ち入り禁止となっているものとがあります。立ち入り禁止の場合には、手すりの設置など安全対策がなされていませんので、一人で不注意に落下の恐れのあるエリアには近づかないでください。
ヘルメット、安全ベルト、腰着用ロープ等の用意着用も必要です。
以下各点検項目で確認していきます。
・屋上立ち入り禁止の場合の出入口
□ 扉に出入り禁止の表示はあるか
□ 扉は施錠されているか
□ 扉の塗装に劣化は無いか
□ 扉に錆び発生は無いか
・パラペット
(屋上外周部の床からの立ち上がり部分で、床防水材の納まりに必要とされています)
□ 天端(てんぱと読み、立上りトップの部分)がコンクリートのままに仕上げ塗装の場合はクラックの発生、また、アルミ製笠木が設置されている場合は外れている部分はないか
□ 外部壁に天端と続いてのクラックはないか、また、白い結晶(エフロレッセンス)が発生していないか
□ 内部壁の防水材端末の納まりに異常はないか
・床
□ 防水の上に押さえコンクリートの場合クラックの発生は無いか、伸縮目地に異常はないか
□ 露出防水の場合剥離、破損、浮き等はないか
□ 排水口にゴミだまりは無いか
□ 雨水のたまっている部分は無いか、たまっていた形跡のある部分は無いか
・その他の床からの構築部分、立上がり配管等
□ コンクリート部分にクラック、エフロレッセンスの発生は無いか
□ 仕上げ塗装に劣化は無いか
□ 防水材の立上げ納まりに異常はないか
□ 金属部分の錆びの発生、劣化および取付部分に異常はないか
以上ですが、パラペットにクラック(ひび割れ)があると雨水が防水層の裏側を廻って伝わり、
雨漏りする恐れが十分に考えられます。
今回は、パラペットのクラックから外廊下の天井に漏水している写真を載せましたので確認し
てください。
株式会社東拓企画
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