ブランド力を上げるための3つの指標!知っておきたい物の価値とブランド戦略
アフターコロナで必要とされるのは?
今までは知識社会、情報社会と社会で価値を持つ人が決まってきましたが、コロナ禍で成熟社会が加速すると、価値を持つのは「行動」です。リアル空間とサイバー空間の両方で行動できる必要があります。コロナ禍はリアル空間の移動制限がかかったことにより、多くの人がサイバー空間に意識を向けるきっかけとなりました。会社もリアル空間ではなくテレワークというサイバー空間を通したつながりが増えてきます。人のコミュニティもサイバー空間を通したつながりが増えます。
アフターコロナに必要なリテラシー
これからの人のリテラシーは下記2つのリテラシーが必要となってきます。
(1)コミュニティを選別&構築できる
(2)リアル空間とサイバー空間の両方で行動できる
新たなリテラシーにより、当然ビジネスのやり方も変わってきます。
コミュニティを作り、フロービジネスからストックビジネスに変化していくことが必要となります。コミュニティ(マーケテイング3.0)から、個人の自己実現(マーケテイング4.0)を叶えていくことが求められます。
今回はアフターコロナに迎える本格的な成熟社会に合わせて、仕事や生き方をどのように変化をしていくのが良いかについてお話します。まず、コニュニティについてお伝えします。
アフターコロナで求められるのはコミュニティを作れる力
コミュニティは、昔から存在しています。初めは、地域社会という地域コミュニティが強かったですね。これは地理的要因でつながったコミュニティです。しかし、高度経済成長期に多くの人が都市部に流れて、都市部では村社会の構築の時代は終わりました。核家族を中心として小さなコミュニティと会社コミュニティが始まりましたが、結婚する人の減少、終身雇用の崩壊・働き方改革でこれらのコミュニティも機能しなくなりつつあります。現在はコミュニティのあり方が劇的に変わる時期にさしかかっていると言えます。
コミュニティに必要なのは安心・安全と自由
コミュニティについて考えるとき、安心・安全と自由は重要な問題となります。しかし、今までは同時に手に入れることができませんでした。安心・安全を得ようとすると、自由が失われ、自由を得ようとすると、安心・安全が自己責任になっています。自己責任とのトレードオフになっているのが現代です。 しかし、リアル空間とサイバー空間でバランスを取ることにより、自由と安全・安心の両立を可能にできる可能性がやってきていると言っても過言ではありません。リアルで安心・安全が得られない人もサイバー空間でバランスを取っていることもあります。リアルしかなく、否応なく向き合っていた時代と違って、コミュニティは地域でつくらなくても良くなっています。今までの物理的な必然性で生まれたコミュニティではなく、「好き」を中心にしてできた、コミュニティとなるのです。
私達は参加することしかしたことがない
今までは、すでに存在するコミュニティに、後から参加すればよかったですが、転換期にある現在、私たちはコミュニティを作っていかなければなりません。しかし、私たちはこれまでコミュニティは当たり前にあり、作るという行為をしたことがありません。現在の状況は、料理を食べたことがあるけれども、料理を作ったことはないというのと似ています。
私たちは個人が自分の世界を作る(コミュニティを構築する)ことが求められる時代が来ています。料理を食べるだけではなく、作りなさいということですね。様々な勉強会や、趣味の会、講習会、地域活性化の会などやオンラインサロンなど、ご自分の世界を作るものを作っていくと良いです。リアルとデジタル(SNS)の複合したものが今の時代にマッチしているでしょう。
まずはコミュニティを作ろう
どんなに小さくてもいいので、いつかは自分が主催者になるコミュニティを持つことが大事です。自分が主体者になったときに初めて、新たなステージに進むことができます。主体者になることで、自分の「好き」「得意」「やりがい」が見えてくることでしょう。
自分の思うところを自己発信し、受容されればコミュニティとなります。
人は楽をしたがる心理があります。その心理から、誰かに乗っかる人が現れます。そのため、自己発信し、活動していれば、その活動に乗ってくれる人は少なからずいるはずです。ぜひ、ご自分のコミュニティを構築してみてはいかがでしょうか?
リアル空間とサイバー空間の両方で行動するためには
リアル空間とサイバー空間の両方で行動できるようになるために必要なのは以下の6点です。
1.IT
2.コミュニケーション
3.読解力、論理構成&表現力、モジュラーシンキング
4.特徴量抽出&検索力
5.先入観の排除
6.相反する思考(相反する思考とは?)
この中でも特に大事なのが、モジュラーシンキングと先入観の排除です。
モジュラーシンキングとはどんな思考法?
モジュラーシンキングとは、いまあるもの(ビジネス)を分解し、再構築し、何か違う新しいものを作り出せないかを考える思考法です。
モジュラーシンキングを理解するには、レゴブロックで作った車を思い出してみましょう。レゴブロックでつくった車を分解したら、そのブロックで作れるのは車だけですか?違いますね。再構築すれば、ソファを作ったりペットを作ったりもできますね。分解したパーツで同じものを作らなければならないという規則はありません。それはレゴブロックに限らずです。あなたがいま持っているものを分解したら何ができますか?ブロックと同じように、柔軟に考えてみると良いです。
先入観の排除の仕方
つづいて、先入観の排除について考えてみましょう。私たち人間は自分が見たいものを見てしまう癖があるので、どうしても先入観に囚われやすいです。例えば、郵便切手に対して不便なことはありますか?と聞かれた場合、何か意見を言えますか?セミナーの参加者の方々などに、「郵便切手について、何か困り事はありますか?」と尋ねても、手が上がりません。「破れてしまう」「金額が細かいとたくさん貼らないといけない」など、小さな不満はあるけれど、「ずっと使っているものだし、そんなに不便さを感じるほどでもない」というのが一般的な意見です。
最近はシール型の切手が販売されているのをご存知でしょうか。「郵便切手とは、水に濡らして貼るものだ」と思っていたら、シール型の切手を生み出すことはできなかったことでしょう。「なぜ、水に濡らさなければならないのだろう?」と考えたことは、「郵便切手とは、水に濡らして貼るもの」という先入観を排除した良い例だと思います。
シールは新しい技術ではなく、古くからあった技術です。他業種とアライアンスを組んでイノベーションを起こしていくのが、ニュータイプの成熟社会では適しています。
まとめ
アフターコロナでは、成熟社会が深まるので、行動できる人が価値を持ちます。コミュニティを作れる人が強くなります。そして、リアル空間とサイバー空間の両方で行動するために、いま、あるものを分解して、先入観を外して見てみましょう。そのうえで、新しい形に組み直してください。きっと今までとは違うスタイルを見つけられることでしょう。行動した人が価値を持つ時代がやってきます。ビジネスにおいては、コミュニティを作り、フロービジネスからストックビジネスに変化できる企業が勝ち残ることができるでしょう。
補足)フロービジネスとストックビジネスとは
フロービジネス:狩猟に例えられます。狩猟だけでは、常に食物を確保できるかはわからないですよね。狩猟型のコミュニティでは、広まらないので発展できません。
ストックビジネス:農耕に例えられます。自ら食物を育てること(農耕)を覚えたとき、はじめてコミュニティが拡大し、村ができ、国ができたのと同様に、育てていくことが大事です。