新年度は、非課税制度で資産形成デビューへ! 一般NISA編 投資初心者が知らなかった資産運用
(RIA JAPAN広報部記述)
このシリーズは、3年以上RIA JAPANのコラムを読んだ投資初心者に依頼して、「なるほど!と感じたポイント」や「投資を始める前に知っておきたい!」と感じた内容について執筆いただきます。
投資初心者さんの執筆記事は第124回目になります。
今回はリスクとリターンについて執筆いただきました。
誤解が無いように一部表現を校正した箇所があります(*)は編集部校正。
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ハイリスクな戦法を選んだ事で、ハイリターンを得る。
リスクをこれだけ支払っているんだから、絶対儲かるはず。
そう思いたい気持ちもありますが、資産運用の世界に「絶対」という言葉はありません。
必ずプラスになるとは限らないのです。
この事実を見ていきましょう。
リスク=価格のブレ幅
一般的に、リスクと聞くと「危険性」などを意味することが多くあります。
しかし、投資の世界では「リスク=価格の振れ幅」という意味で使われます。
「リターン:+」になることもあれば「ロス:-」になることもあるのです。
一般的に見る図表ではプラスの印象が強い
一般的に投資信託のタイプは下の図のように説明されることがあります。
(国民年金基金連合会 iDeCo公式サイト 「資産運用の基礎知識」より)
この図だけを見ると、ロスが考慮しづらく、更にコストが考慮されていません。
例えば、元本確保商品などはリターンが低く、コストを差し引いたらマイナスになってしまう事例もあり得ます。
しかし、この図表だけでそれがイメージできますでしょうか?
残念ながら、この図表だけではイメージしにくいですよね。
コストはリターンを押し下げることを理解する
そこでこの図表を提唱している書籍がありました。
この図表ではコストの分、ロスが下振れするというところがポイントです。
リスクは小さいものの、低金利下でリターンが見込めない元本確保型や国内債券型で、
更にコストが高い商品に投資してしまうと「リターンがゼロなのにロス増大」となる場合すら考えられます。
債券は低リスク、でも為替のリスクも忘れずに
株式に比べて債券はリスクが低いと聞き、安定性を求めて債券重視に投資する人もいるでしょう。
しかし、外国債券などは為替の変動があることも忘れてはいけません。
せっかくリターンが上がっても、売却した時に為替の影響で日本円に戻した時に当初より低い金額で戻ってきてしまう可能性もあります。
しかも通貨の両替には両替手数料というコストも発生します。
この両替コストが高い場合には、コストがリターンを食い尽くして損失になってしまう確率も上がってしまうということです。
特に、新興国通貨建ての債券では両替手数料が高いケースも多くみられます。
為替手数料に限らず、投資信託では保有している間、常に発生する信託報酬というコストもあります。
(* 期間限定で信託報酬ゼロの商品なども存在します)
コスト高になれば、その分だけロスが増えるともいえるでしょう。
表面上のリスクの評価だけではなく、最終的なコストを支払ったときに残ったものは利益なのか。
リターンがどこまであるかは、コストまで含めて評価しなければいけないのではないでしょうか。
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(以下、編集後記)
今回、投資初心者さんには、リスクの高さとリターンについて執筆いただきました。
RIA JAPANではリスクとリターンや為替手数料について発信してきました。
下記リンクより発信してきたコンテンツが閲覧可能です。
・著書「NISA・つみたてNISA・iDeCoプロの選び方教えてあげる!」
P91「リスクが高くても運用プラスとは限らない」にて解説しています。
NISA・つみたてNISA・iDeCoプロの選び方教えてあげる!Amazon販売ページ
・ダイヤモンドオンライン コラム
「高利回り」の海外債券…金利15%でも損する仕組みとは?
・著書「お金を増やすならこの1本から始めなさい」
P34よりトルコリラについて解説しています。
「お金を増やすならこの1本」Amazon販売ページ
繰り返しになりますが、本記事はRIA JAPANが、投資初心者に弊社発信のコラムで、「なるほど!と感じたポイント」や「投資を始める前に知っておきたい!」と感じた内容について記述してもらったものです(第124回目)。
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