最初は手数料無料なのに、高コストになってしまう運用とは? 投資初心者が知らなかった資産運用
(RIA JAPAN広報部記述)
投資初心者さんが執筆した記事は多くの人に閲覧いただきました。
これから投資を始めたいという人や、すでに投資を始めている人の参考になれば嬉しく感じます。
半年以上RIA JAPANのコラムを読んだ投資初心者に依頼して、「なるほど!と感じたポイント」や「投資を始める前に知っておきたい!」と感じた内容について執筆いただきます。
投資初心者さんの執筆記事は第20 回目になります。
今回の内容は資産運用におけるアドバイザーについてです。
誤解が無いように一部表現を校正した箇所があります(*)は編集部校正。
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自分で投資を始めるにあたって、まず資産運用のプロに相談したいと思いました。
投資したいけど先が見えない中では、どうしたらいいのかわからなかったからです。
その中でIFA〔独立系ファイナンシャル・アドバイザー(*1)〕やRIAの存在がありました。
RIAは「Registered Investment Adviser」の略で、登録された投資アドバイザーのことです。
日本ではまだまだ知名度が高くありませんが、海外(主にアメリカなど)ではどんどん拡大しています。
その理由を考えれば、当然のことだよねと納得できてしまうのです。
IFAってどんな人?
IFAとは、独立系ファイナンシャル・アドバイザー(*1)のことです。
金融商品仲介業に当たる仕事ですが、どこか証券会社などに(*2)属しているわけではありません。
あくまでも(*3)独立した存在で、提携先も複数選べます。
つまり、どこかの商品を売らなければいけないこともないので、IFAは(*3)中立した立場で(*4)アドバイスしてくれるのです。
(編集部 注 *1*2*3 IFAの日本語訳は独立系フィナンシャルアドバイザーとなるが、金融商品を取り次ぐ「金融商品仲介業者」が正確な表記。なお仲介を行うには所属金融機関での外務員登録が必要で金融機関に所属していない訳ではない。特定の1社だけでなく、複数と委託契約を結ぶ場合がある。経営の独立性をを独立と称していると考えられる。なお、ほとんどのIFAが販売者であることは、従来の営業員と変わらず、「中立な立場」という表現には疑問がある。販売者側であり、証券会社等から切り離された中立性はない)
(*4 日本のIFAは米国のIC=Independent Contractor に近似し、販売者の立場。米国ではRIA登録が無い者の「アドバイザー」表記が制限されている。米国基準では、日本のIFAは「アドバイザー」を名乗れない)
IFAの大きな特徴は、(ほとんどのIFAは)報酬を金融機関側からもらっているところでしょう。
金融商品を売って報酬をもらうのです。
つまり、独立といいつつも、(金融機関にとって収益につながりやすい高コスト商品をお勧めしたりと)アドバイスが金融機関寄りになる可能性がでてきます。
RIAの向く方向は?
RIAは、対価を顧客からもらって助言します。
投資のアドバイスをしてくれますが、ここが大きな違いだと思っています。
例えば契約資産に対して1%の報酬を得るアドバイザーと契約をします。(この形態をフィーベース形態といいます)
頑張って顧客の資産が増えるように助言すればフィーベースRIAの報酬も増える。
顧客の資産が運用成功で増えると、フィーベースRIAも嬉しい関係ができるのです。
そのため、フィーベースRIAは「金融機関が儲かる助言」でなく、「顧客の資産を増やせる助言」。を目指しやすくなります。
つまり、顧客側とフィーベースRIAにWin-Winの関係が出来上がるのです。
アドバイザーはどちら側から報酬をもらい、どちら側を見ているか
顧客と金融機関、どちら側から報酬をもらうかで、アドバイザーの見る方向性が変わってくるといえるでしょう。
もちろん、IFAだってしっかり仕事をしてくれます。(顧客の資産運用成功に繋がる助言を行うアドバイザーなど)
それでも、(アドバイザーによっては)金融機関側へとバイアスがかかるのは仕方ありません。
アドバイザーも報酬をもらわないと生活できないからです。
フィーベース型のRIAなら、顧客の資産運用成功という同じ方向を向きやすい特徴があるといえるでしょう。
世界的に見ても、RIAの普及が進んできています。
アメリカではRIAが6万6000人*を超えたそうですが、日本ではわずか400業者*あまり。
その中でも自分たちの資産を守り、利益を考えてくれるパートナーを見つけるのが大事なことでしょう。
(*アメリカ:66,081人 (2019年7月)「独立系フィナンシャルアドバイザー(IFA)に関する調査研究」より 日本:408事業者 金融庁 金融商品取引業者一覧にて投資助言・代理業として掲載の974事業者から第一種・第二種・投資運用業の登録も取得している業者を除いた数(2021年5月末時点))
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(以下、編集後記)
今回、投資初心者さんには、アドバイザーについて執筆いただきました。
資産運用に関するアドバイザーはFP、IFA、RIAなど様々な種類がありますが、それぞれの特徴があることを知ってほしいと思います。
RIA JAPANではこのアドバイザーの違いについて発信してきました。
下記のリンクより発信してきたコンテンツが閲覧可能です。
関連記事
・東証マネ部! 安東隆司インタビュー記事
【アメリカでは6万人以上が登録 「対価をもらうからこそ、顧客の立場でアドバイスができる」。RIA(投資助言業)のメリットとIFAとの違いとは】
顧客の立場でアドバイス RIA(投資助言業)のメリット
・みんなの投信Online RIAの特徴についてインタビュー記事
安東隆司がRIAの特徴や、日本での普及についてインタビュー回答した記事が掲載されています。
正しい投資教育の機会を見つけるために、私たちが知っておくべきこと
・著書「お金を増やすならこの1本から始めなさい」
P154より金融アドバイザーについて解説しています。
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・著書「iDeCo+NISA・つみたてNISA プロの運用教えてあげる!」
P202「世界的な流れは「販売者側」から「寄り添うアドバイザー」へ」等にて解説しています。
「プロの運用教えてあげる!」Amazonページ
繰り返しになりますが、本記事はRIA JAPANが、投資初心者に弊社発信のコラムで、「なるほど!と感じたポイント」や「投資を始める前に知っておきたい!」と感じた内容について記述してもらったものです(第20回目)。
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※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の有価証券その他の投資商品についての勧誘や、売買の推奨を目的としたものではありません。
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