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安東隆司(あんどうりゅうじ) / 投資顧問

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コラム

本当に高いリターンが狙えるの?アクティブ運用とは 投資初心者が知らなかった資産運用

2022年11月2日 公開 / 2022年11月18日更新

テーマ:投資初心者

コラムカテゴリ:お金・保険

コラムキーワード: NISAiDeCo投資信託

(RIA JAPAN広報部記述)
このシリーズは、1年以上RIA JAPANのコラムを読んだ投資初心者に依頼して、「なるほど!と感じたポイント」「投資を始める前に知っておきたい!」と感じた内容について執筆いただきます。
投資初心者さんの執筆記事は第48回目になります。
今回の内容はアクティブ運用についてです。
誤解が無いように一部表現を校正した箇所があります(*)は編集部校正。

********************

「高いリターンを目指す」
資産運用でこれほどまで魅力的ワードはないかもしれません。
少しでもプラスにするため資産運用するわけですから、当然のことです。
でも、本当にリターンが高くなるのか、考えませんか?

たとえばインデックス運用に対するアクティブ運用があります。
アクティブ運用は、指数(インデックス)を上回ることを目的としています。
ということはインデックスよりもリターンが高いと考えますよね。
ですが、ここでコストに注目してみてください。
信託報酬が1%以上高いこともあるのに、リターンが高いのでしょうか。

インデックス型とアクティブ型の手数料

アクティブ型投資信託を見ると、インデックスを上回ることが目標なのに、
9割はインデックスに届いていない(*1)事実があります。
え?って思いませんか?
こういう報道や記事、コラムってほとんど見かけません。
書籍などで調べると出てきますが、S&Pが出しているデータもあります。
そのデータによれば、2021年の12月31日までの過去20年間で90%以上の大型株アクティブ銘柄がインデックスに届いていませんでした。
手数料控除後、つまりコストを差し引くとインデックスのリターンに届かないのです。
これは問題があるでしょう。

(参考:編集部追記)過去20年間で90%以上がインデックスに届かない

S&P ダウ・ジョーンズインデックス社が2022年3月17日に発表したデータ、SPIVAの内容です。
「Percentage of U.S. Equity Funds Underperforming Their Benchmarks」という2021年12月31日時点の10年(10y)と20年(20y)のデータを一部紹介します。

All Large-Cap Funds : S&P500
10Y : 83.07% 20Y : 94.12%

2022年3月17日発表 S&P「SPIVA U.S. Scorecard」より引用(データは2021年12月31日時点)

(*1 ここではSPIVAの米国株のデータながら、他の国々の株式や、債券カテゴリーでも長期間では同様の傾向がある。「日本にも当てはまる」と金融庁長官のコメントもあった)

9割以上負ける勝負に出ますか?

アクティブ型は、インデックス型より高く手数料を支払うわけです。
投資や資産運用でリターンを上げたくない人はいないでしょう。
利益を上げなければいけないのに、9割以上負ける勝負(*2)に出る必要はあるでしょうか。
これではいくら頑張っても、いくら信頼性が高い情報があるといわれても無理です。
「優秀なアナリストが付いています」
「ファンド・マネージャーが優秀だから安心です」
こういう言葉を掛けられても、負ける勝負に打って出る意味はないでしょう。
魅力的な言葉に聞こえますが、その裏にある意味をとらえなければいけないのです。

(*2 「勝負」という表現は、やや投機や短期トレードをイメージするケースもある表現です。しかし資産形成や投資はギャンブルなどとは異なります。投資家の皆様は長期間の地道な運用を心掛けていただきたいと思っております)

低コストインデックス運用の王道

コストを抑えたインデックス運用であれば、少なくてもアクティブ型より有利な勝負に出られます。
コストの分だけでも低いインデックス運用の方が有利なのは確かです。
特に低コストインデックス運用として「海外ETF」なども注目を集めるようになりました。
次回はこの「海外ETF」について執筆したいと思います。


********************
(以下、編集後記)
今回、投資初心者さんには、アクティブ型について執筆いただきました。
世界ではアクティブ型を解約し、インデックス型へ移行する流れがどんどんと加速しています。
RIA JAPANでは低コストのインデックス運用を広げるべく様々な情報を発信してきました。
下記のリンクより発信してきたコンテンツが閲覧可能です。

関連記事

・ダイヤモンドオンライン
 アメリカの運用トレンドアクティブ運用は解約してインデックス運用へ
・著書「お金を増やすならこの1本から始めなさい」
 P166よりアクティブ型からインデックス型へ世界的な潮流であることを解説しています。
 「お金を増やすならこの1本」Amazon販売ページ
・著書「NISA・つみたてNISA・iDeCoプロの選び方教えてあげる!」
 P74にてインデックス運用について解説しています。
 NISA・つみたてNISA・iDeCoプロの選び方教えてあげる!Amazon販売ページ
・YouTubeチャンネル「所長解説のおカネ学」
 世界の時流のインデックス運用とは?【トクするおカネ学】

・マイベストプロ
 アクティブ型とインデックス型とは?
 大型株アクティブファンド 20年間で94.12%がベンチマークに届かない!?


繰り返しになりますが、本記事はRIA JAPANが、投資初心者に弊社発信のコラムで、「なるほど!と感じたポイント」「投資を始める前に知っておきたい!」と感じた内容について記述してもらったものです(第48回目)。

セミナーや講師のご用命は下記リンクの弊社HPお問合せフォームよりご連絡ください。
RIA JAPAN おカネ学株式会社 お問合せフォーム

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※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の有価証券その他の投資商品についての勧誘や、売買の推奨を目的としたものではありません。
本記事は信頼できると判断された情報等を基に作成しておりますが、正確性、完全性を保証するものではありません。

この記事を書いたプロ

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