世界ETF・ETN業界:1月764億ドル資金流入 15年で資産規模が16.6倍に
今話題の老後2000万円不足問題
弊社代表安東隆司の著書「個人型確定拠出年金iDeCoプロの運用教えてあげる!」では
第2章『今更聞けない「年金制度」教えてあげる!』でこの問題を解説しています。
本日はその中から「なぜ公的年金は掛けた額を後から受け取れないの?」という項目について解説させていただきます。
なぜ公的年金は掛けた額を後から受け取れないの?
預貯金などは、自分で積み立てたお金を自分で使います。自分の老後のために積み立てる「私的年金」はこの形です(積立方式)
「公的年金」は、現在現役で働いている人が社会保険料を納めます。それを国が「現在のお年寄りへの年金」などとして配布しているイメージです。
(賦課方式:フカホウシキといいます)
将来私たちが年金を受け取る時は、その時に現役で働いて公的年金を納めている人々が納めた分を受け取ることになるのです。しかしどうしてそんな方式をとる必要があるのか、疑問が湧いた方もいるのではないかと思います。
引退後カレーライス生活分貯蓄していたら?物価の変化を考える
カレーライス好きの所長さんのお父さんが、退職後は1日3回、1か月30日カレーで過ごす前提で、引退後10年生きるとして老後資金を積み立てました。
1965年ではカレー 1皿105円でした。
1か月の食費は105円×3食×30日=9,450円。
老後10年間分は9,450円×12か月×10年=113万4,000円でした。
しかし、2015年になるとカレーライスは1皿739円*で、
10年分の老後資金は512日分にもなりません。
しかも平均寿命は80歳を超えているので、60歳引退ならば老後資金は10年分では不足し、20年分必要になっているのです。
公的年金が積立方式でない理由の1つは社会のセーフティネットであるからです。
自立できない方々を扶養する必要があるからですね。
また、公的年金は生きている間、ずっと年金を受け取ることができます。
老後のために必要な資金は10年分から20年分へ、さらに今後も変化するかもしれません。現役世代の稼ぎを分配する理由は、物価の変化に対応するためでもあります。
*総務省統計局「小売物価統計調査」より
上記内容の他、「個人型確定拠出年金iDeCoプロの運用教えてあげる!」では年金の解説や、資産運用初心者が始めるために知っておきたい知識、「じぶん年金」であるiDeCoの活用方法、更に保有しているだけでかかるコストである「信託報酬」のランキングを独自調査し、公開しております。
詳しくは下記リンクより確認可能です。
安東隆司 著書に『個人型確定拠出年金iDeCo プロの運用教えてあげる!』等がある。