人材育成のコツ
「一生使える技術を身につけよう!」シリーズを読まれている方に注意点があります。
これらのコラムは、理解できるかどうかが大事なのではなく、
体で覚え、無意識にできるようになることが大事だということです。
例えば、目的に目を向ける思考は「何かをやっていること」を見聞きした時に、
その目的のズレが感じられるようになって初めて
「目的・あり方」に目を向ける思考が使えている=分かっているということです。
しかし、コラムを読んだだけで、「分かった」で終わってしまう方がいます。
「分かった」で終わらず、実践に移して頂きたいと思います。
形にとらわれず、目的についての議論をして欲しいと思います。
4月になり、部下の人事考課における目標を決められた方も多いかと思います。
上司部下で課題を合意された時に、
課題を示し「はい。わかりました」で終わっていませんでしょうか?
「伝わったかどうかは『意味合い』が理解できたかどうかで判断をする」
という話がありましたが、「できないことは分かっていない」という感覚が大切です。
「理解するまで言う」ということは、「できるようになるまで言う」ということです。
伝えた瞬間に伝わったと思うのが安易であって、
しっかり実行できて初めて「伝わった」と考えるくらいでちょうど良いのです。
体で覚えたことは自分の言葉で人に語れます。
組織の中で「基本動作」が疎かになっているとしたら、「体で覚えた人」が少ないからです。
「ゴールを扱うと何が良いのか?」
「ミーティングをやると何が良いのか?」
「振り返りをすると何が良いのか?」
ビジネス書に書かれているような抽象的な用語ではなく、
自分が体感した価値で語れる人はどれほどいるでしょうか?
自分が本物かどうか、体で覚えることができているかどうか、
点検をしてみて頂きたいと思います。
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ペネトラ・コンサルティング株式会社
代表取締役 安澤武郎
公式サイト:http://penetra.jp/
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著書:『壁をうち破る方法』はこちら
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