人材育成のコツ
一生使える技術とは「体で覚えた」技術です。
ここを間違えて、知識・理解レベルで身につけることを基準に仕事をしている人がいますが、
はっきり言ってとてももったいないことになっています。
「体で覚える」と書くと、ただ単純動作を繰り返したり、
気合と根性のイメージになってしまうかもしれませんが、
そういうことが大事なのではありません。
まず、「体で覚える」価値から考えてみたいと思います。
皆さんは、自転車に乗れますでしょうか?
最初から乗れた人はいないかと思います。
何度もこけながら練習をしたのではないでしょうか?
しかし、一度乗れるようになってしまうと次からも乗れます。
2年や3年乗らなかったとしても、乗ろうと思えばいつでも乗れるのではないでしょうか?
これが「体が覚える」価値です。
私事になってしまいますが、昨年10年ぶりにスノーボードに行きました。
膝の靭帯を切って以来やめていたのですが、友人に誘われて行くことにしました。
久々のゲレンデでどうなることかといささか不安でしたが、
一旦滑り出すと自然と体が動きます。
体力的には落ちているのですが、滑る感覚が失われていないことは
私にとって「体で覚える」価値を再発見する良い機会となりました。
「一度体が覚えたことは一生使える」という体感です。
実際、「体が覚える」ということは、
「脳が覚える」「神経細胞がつながる」ということです。
思考の仕方、感じ方さえも一旦覚えてしまえば、一生使えるのです。
脳科学者の茂木健一郎さんの話ですが、
「くよくよ考える人」も考え方の転換を反復訓練すれば
「前向きに未来を考える」発想が身につくことは科学的に証明されているということです。
「脳の神経細胞は死ぬまで変化をし続ける」ということですので、
元の思考パターンを繰り返せば、元に戻ってしまうということはあるかもしれませんが、
「そういう発想の仕方が身についた」という経験は一生ものの経験になります。
この思考パターンに関して、身についているかどうかで人生が変わってしまうものが幾つかあります。
次回以降で幾つか紹介をしていきたいと思います。
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ペネトラ・コンサルティング株式会社
代表取締役 安澤武郎
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著書:『壁をうち破る方法』はこちら
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