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寺田淳プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

50代なら知っておきたい 「信用」と「信頼」の違いとは?

寺田淳

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【今日のポイント】

 信用と信頼、同じではないということは分かっていても、では何が違うのかと問われて即答できる方はどれだけいらっしゃるでしょう?

 仕事に関して大切なのは、信用と信頼のどちらでしょうか?


【起業の場合】  

 どういう業態で起業・独立を果たしたとしても、全て貴方一人で出来るということはないはずです。 仮に私の様な士業で、事務所を立ちあげるような場合、事前に業界の先輩に起業前にどういう備えに心配りをすべきかなどを尋ねるでしょう。 また開業後には同様に業界の先輩に業務指導を請うたり、ある程度事務所運営が軌道に乗れば、業務提携先~パートナー探しを検討し始めます。

 物販や飲食業などでも同様で、店舗物件の物色から始まって、仕入れ先をどこにするか、値付けをどうするかなど、ゼロからすべて自分だけで決断し、業務を開始するとは、皆無と言っていいのではないでしょうか?

 私の相談者の中にも、複数ある仕入れ先の選択が出来ない、 業務の拡大に絡めて提携先を見つけたい、だけれどもどういう基準で決断すればいいのかが、分からない。 といった悩みを持っている方が何名かいました。

 自分ですべてを背負う独立・開業となれば失敗は許されません。 頼るべき先達、提携に値するパートナー選びの際、信用と信頼はより重大な要因となってきます。


【信用と信頼】

 「信用」
 主に「ヒト・個人」の性格や立ち居振る舞いに関して。

 「信頼」
 主に「ヒト・個人」の能力に対して。

 極めて簡単に区分すれば、この違いに尽きると思います。

 人間的には問題ありで、職場でも仕事以外では付き合い皆無、でも、こと業務遂行能力においては他の追随を許さない。
 
 仕事の出来は今一つだが、上司や得意先からは高評価を受け、部下からもよく公私にわたって相談を受けている。

 あくまでも私の主観ですが、こと起業や独立の場合、どちらを優先、重視すべきかを問われたら、私は「信頼」と考えます。

 仕事の見つけ方、取り組み方、結果が自分では出来ないレベルの能力を持つのであれば、その能力は実績に裏打ちされ、真似するに値する、指導を受けるに値する、依頼するに値するものとして評価されるでしょう。

 厳しい方ですが、いくら人格者で高潔な生活を貫いていても、自分が目指す仕事に関しては芳しくない実績しか残せていなければ、業務上での「信頼」は生まれません。

 昔から言われるように「口は悪いが、仕事は出来る。」「性格破綻者だが、その指摘は常に正鵠を射ている。」
又は「仕事を抜きにすれば、本当にいいやつ。」「いわゆる、彼はバカがつくほどの正直者。」 

 人生のパートナー・友人としての選択と、仕事面のパートナーとしての選択では 優先順位が変わるのです。


 無論、理想で言えば、「信用に値する」人物又は会社であって、「信頼に値する」業務実績・評価を残しているのであれば、最高のパートナー、先達になるのですが、まず高次のレベルで双方が両立しているケースは稀です。

 今の貴方の仕事上のパートナー、若しくはこれから提携の検討を始める相手は、「信用出来る」「信頼出来る」 どちらが優先された相手でしょうか? 

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寺田淳
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寺田淳(行政書士)

寺田淳行政書士事務所

 起業・独立や転職、再就職を考えるシニア世代に対して、現時点での再就職市場の動向や起業する際の最低限の心構えを始め、私自身が体験した早期退職から資格起業に至るまでの経験やノウハウを紹介します。

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