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中高年再就職 ~求められる人材とは

寺田淳

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  台風も熱帯低気圧に変わり、雨も峠を越したようです。
こんにちは、新橋駅前の寺田淳行政書士事務所の寺田 淳です。

 転職、再就職の現状は未だ厳しいものがあります。
当然ですが採用する企業側も必死ですし、
求職する側も、必死なはずです。

 採用する側として、今何を求めているのか?
その期待に応えるには、自分自身の立ち位置、
心構えをどう考えるべきか?
 そのあたりについて、紹介します。

 まずは企業側が何を求めているかです。

【即戦力になれるかどうか】
その業界、または関連する業界までを含めた
仕事の経験(営業・経理・企画)の有無。
製造関連であれば最新の技術やスキルの有無。

【成長経験・苦労経験】
成長する事業での各種経験の豊富さ。
トラブル、障害発生時の対処、克服体験の有無。

【資質】
他人に伝える表現力、コミュニケーション能力
その地域、部署でもやっていける精神的タフさ。

無論、業界に関する知識と職種に関する知識が
必須なのは言うまでもないことです。


次に自分自身のチェックです。

1)今現在の自分の知識やスキルが
現役世代と比べて
・トップレベルの自信がある。
・平均的な水準の自信がある。
・今現在ではやや不安がある。
・今現在は自信はない。
の4段階で自己評価します。

2)加えて、自分の意欲です。
・ここで働きたいと切望している。
・ 働いてもいいと考える。
・ 他も探したい。
・ (1番ではなく)次善の選択として考える。
の4段階でチェックします。

3)最後は実現の可能です。
この会社に、今の自分ならば
・ 転職・再就職は可能と考える。
・ かなり難しい 。
・今の時点では困難。
の3段階で自己評価します。

もうひとつ貴方が決めておくべき事があります。

貴方が転職・再就職にあたって絶対に譲れない基準は何か?
これを突き詰めておく事です。

・年収
その理由は?
子育てが終わっていない。
住宅ローンが残っている。
今の生活レベルを維持したい。

・勤務地
その理由は?
親の介護がある。
自身の病気や家族の病気。
子供の学校の問題。

・職種
その理由は?
長年培った自信がある。
その職種が好きだから。
資格を持っているから。

見栄や世間体等は間違っても基準に加える事、厳禁です。

 そしてこうと決めたら後は行動のみです。
暫く息抜きをしたい、手元に割増金があるから焦らずに構えたい。
これでは3年後も新天地には立てていないでしょう。

 具体的な行動とは以下の通りです。

【新たな人生は3か月以内、最低でも1年以内を目指す事】
  古いネタには誰も手を出さない「回転すし理論」と同じです。

【40歳までに自分の棚卸を済ませる】
  経験値、スキル、実績、強み、弱み、将来設計など等
あくまでも客観的に、です。

【今、貴方の前にいる50代を観察】
 いささか耳が痛いですが、
その人はどんなスキルを持っているか?
第一線に立っている50代とはどういう人物か?

【10年後20年後の予想を立てる】
 これからの10年でも通用する管理職としてのスキルは何か?
これから求められるスキルは?人材は?

 貴方が30歳の時の40代50代の管理職に求められていたスキルは何だったか?
どのようなスキルが評価されていたか?
そして、現在の管理職に求められているものは?

 その違いはどこから生じたのか?
扱う商品が変わった? 職種転換した?市場が成熟した?
多角的な視野で自分なりの分析をしましょう。

【目指すものは】
・マネジメント能力を磨いて経営者、経営層を目指す。
・高度な専門知識や技術を活かして会社に囚われない
 業務のプロフェッショナルを目指す。
・会社内での一つの業務のスキルを磨くスペシャリストを目指す。

 今の会社での生き方は上の3つのどれに当てはまりますか?
漫然と、その日を過ごしているならば転職など考えない事です。

 中高年の転職、再就職にあたって会社が求める人材に
高いハードルが求められるのは当たり前の事です。
 真剣に転職を考えている貴方なら、
今日書いた内容を念頭に置いて行動を起こせるでしょう。

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寺田淳(行政書士)

寺田淳行政書士事務所

 起業・独立や転職、再就職を考えるシニア世代に対して、現時点での再就職市場の動向や起業する際の最低限の心構えを始め、私自身が体験した早期退職から資格起業に至るまでの経験やノウハウを紹介します。

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