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シニア起業 ~50代からはここがポイントⅡ

寺田淳

寺田淳

 早くも九州北部から中国四国地方は梅雨入りだそうです。
関東も早ければ今日から梅雨入りだとか。
季節がどんどん早まっているような気がするのは
私だけでしょうか?

 こんにちは!
新橋駅前の寺田淳行政書士事務所の
寺田 淳です。

 
 前回に引き続き50代の起業についてのコラムです。
まだまだ現役世代の50代に起業する場合、
現実的に「生活を支えることが出来る」を重視する為には
今の自分を棚卸して活用できるスキルや経験を最大限活用する。
まずはここから考えていきましょう

 

【方向性】

 最もわかりやすい例としては前職を活かすやり方でしょう。

 再び同じ職種に就くという事だけではなく、
自分がやってきた業務を他人に解説指導出来るスキルがあれば
コンサル的な業務の可能性が見えてきます。

 コンサル業務にも段階がありまして
・ 顧問
・コンサルタント
・アドバイザー
・カウンセラー
等に分類されます。
 最初から顧問やコンサルを狙おうと考えると
挫折しますから、今の自分がどの程度の解説や指導が
出来るのかを精査する必要があります。

 また派生する業務としてはセミナー開催、講師への道もあります。

 例えば、新規開拓の営業職を経験していれば
企業の新入社員、中堅社員向けの
「新規開拓を目指す飛び込み営業のノウハウ」とか
「自分に関心を持たせるための3つの準備」とか
自分の培ってきた経験をセミナー形式で売る」のです。

※余談ですが、私のサラリーマン時代には
まさに上記内容で販売代理店向けに勉強会を実施しまくっていました。
今の業務ではまったく、範疇外ですが・・・

【開業資金】

 やるべき仕事を定めたら、次に考えるべきは
「先立つもの」の見極めです。

 定年後の収入のおおよその把握をしましょう。
確実に入手できるものから始めます。
ねんきん定期便 やねんきんネットで自分の推定年金受取額を算出します。
 これで何歳から最低限のラインの収入が確保出来るかが判明します。

 次は、支出の計算です。
事業計画を立てる際に先に収入を想定するのは
あまり意味がありません。
大多数の場合は楽観的な計算で、
根拠に乏しい計画になりがちだからです。

 逆に支出は退職したからと言って大きくは変動しません。
生活費、食費等はほぼ一定です。
確実性の高い支出額を算定してから
これをクリアするにはいくらの収入が必要かを考えるのです。

 無論、支出内容は十分精査して
不要不急なものはどんどんカットする事も重要です。

 収入・支出を計算したものの
開業資金がどうしても不足と言う結果になった場合。
「助成金」と「融資」を検討しましょう。

【助成金】
起業家、中小企業が利用出来るもので 返済不要の資金です。
国や地方公共団体の定める要件を 満たしていれば支給されます。

助成金は
1)創業の時
2)人を雇う時
3)雇用の維持
4)販路拡大や会社設立時の各種費用
事務所の賃料、パンフ等作成の広告費用
等を対象に1/2に出来るものです。

 但し助成金は「後払い」です。初期費用は自前になります。
また全額ではなく、総費用の1/2~1/3の助成です。
申請が前提ですから、 書類作成や申請手続き等 があります。
申請前に発生した費用は助成対象には出来ません。

 政府系では経産省、国交省、農水省、厚労省、総務省、中小企業庁
 東京都では、東京都中小企業振興公社等
 独立行政法人では JETRO
 この他市区町村、民間でも制度があるので
詳しくは当該窓口へお問い合わせ下さい。

【融資】
基本は借金です、いつか返すものです。
ただ起業の場合は優遇措置が有り、低金利で借りやすい場合があります。


 方向性と、資金問題の次は
いよいよ実際の起業となりますが、
この話は次回になりますので、よろしくお願いします。

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寺田淳(行政書士)

寺田淳行政書士事務所

 起業・独立や転職、再就職を考えるシニア世代に対して、現時点での再就職市場の動向や起業する際の最低限の心構えを始め、私自身が体験した早期退職から資格起業に至るまでの経験やノウハウを紹介します。

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