ゴキブリ駆除における薬剤散布の効果と効能期間
市販されているゴキブリ専用スプレーは、スーパーやコンビニでも購入できるお手軽な殺虫剤ですが、成分や注意点などをしっかり理解して使用している方も少ないと思います。
ここでは、市販されているゴキブリ専用スプレーの成分や使い方、注意点、効果などを紹介します。
市販品ゴキブリ専用スプレーの効果について
キク科の多年草・除虫菊は、地中海が原産です。
除虫菊は、第一次世界大戦後、和歌山をはじめ、愛媛、香川、岡山、北海道などで栽培され、輸出されていました。
市販されているゴキブリ専用スプレーに入っているピレスロイドは、この除虫菊に含まれる有効成分の総称です。
ピレスロイドは、渦巻型の蚊取線香にも使われていることで有名です。
ただ、天然のピレスロイドは自然界においては不安定なため、現在市販されているゴキブリ専用スプレーには、合成されたピレスロイドが使われています。
ゴキブリなどの皮膚や口にピレスロイドが入ると、神経がマヒしてしまい絶命します。
ゴキブリ専用スプレーをゴキブリに吹きかけると、足をバタバタさせるのは神経がマヒしているせいでしょう。
ゴキブリ専用スプレーには、微量な量でもよく効く速効性、吹きかけた場所にイヤがって近づかない忌避効果、明るいところに飛び出してきて絶命させる追い出し効果があります。
ゴキブリ専用スプレーに含まれるピレスロイドの種類について
合成されたピレスロイドの種類は多く、ピレトリンをはじめ、フタルスリン、イミプロトリン、レスメトリン、フェノトリン、トランスフルトリンなどがあります。
ピレトリン、フタルスリン、フェノトリン、イミプロトリンは速効性があり、レスメトリン、トランスフルトリンは、殺虫効果が高いです。
ゴキブリ専用スプレーの使いかたと安全性について
市販されているゴキブリ専用スプレーの多くは、高い速効性と致死効果を得るためにゴキブリに直接噴射して使いますので、誤って人間の体内に入った場合心配ですよね。
ゴキブリ専用スプレーに入っているピレスロイドは、ゴキブリなど害虫の神経をマヒさせ絶命させますが、人間をはじめとする哺乳類や鳥類などの体内などに入ってもすぐ分解され、体外へ排出されてしまいますので、安全性は確保されています。
しかし、ピレスロイドを大量に吸引すると、くしゃみ、鼻炎、頭痛、耳鳴り、皮膚炎などの原因になるので注意しましょう。
また、ゴキブリ専用スプレーを使用する場合、同じ室内にいるカブトムシ、スズムシ、熱帯魚、金魚などが死んでしまうことがあるので、室内から退避させなければなりません。
市販されているゴキブリ専用スプレーをなにも考えずに、むやみに使うと危険が潜んでいます。
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