子供の指導で心がけている事
空手の指導の醍醐味の一つに、「子供の成長する瞬間に立ち会える」ということが挙げられます。
先日の試合でも、子供の成長を見ることができました。
幼年クラスの試合に挑戦したK君。
入門当初は、道場に入るなり泣き始めたり、稽古中もお母さんの傍を離れることができずに、稽古に参加できなかったり、気が優しく、引っ込み思案ではたして続けられるかな?と心配したこともありました。
しかしながら、休むことなく、定期的に稽古を続け、白帯からオレンジ帯、オレンジ帯から青帯と進級するにしたがって、皆の前で大きな声で号令をかけたり、小学生に混じって堂々と稽古ができるようになりました。
そんなK君が、極真空手の実際にたたき合う試合に出場を決めました。
それだけですごい成長だなと思いましたが、試合当日の戦いぶりは本当に見事でした。
あの、控え目な泣き虫なK君が、相手に叩かれても勇気を振り絞って前に出続け、試合中攻撃の手を休めませんでした。
叩かれて痛かっただろうし、攻撃をし続けることで息も切れたと思います。
それでも前に前に出続ける姿に感動しました。
そして、4試合も戦い抜き、見事優勝しました。
賞状とメダルを手に自分にあいさつに来てくれた時の顔は、少し誇らしげで逞しくもありました。
入門した当初と比べると、本当に成長した姿にとても嬉しくなりました。
小学5年の部に出場したI君。
サッカー等忙しくて、なかなか稽古に来ることができていなかったのですが、昨年位から、定期的に稽古に来てくれるようになりました。
体は大きい方ですが、少し気持ちの優しいI君は、スパーリングで叩かれると、すぐに退いてしまったり、気持ちが萎えることもありました。
しかしながら、今回の試合は、打たれてもひるむことなく、積極的に前に出て相手と打ちあうことができました。
特に前半の、積極的な中段への攻撃は素晴らしかったです。
残念ながら、初戦で敗退してしまいましたが、初試合ながら、優勝した相手とほぼ互角に戦ったI君は本当に強くなったと思います。
これからの成長に期待をしたいです。
6年生の特選クラスに出場した、K君。小さい体ながら初戦は一本勝ち、次の試合では体格差がかなりある大きな相手に臆せず戦いました。彼は、空手が大好きで欠かさず稽古に来ています。継続は力なりを体現してくれました。
4年生のO君は、立てないほどの足の痛みに耐えて決勝戦を戦い抜きました。
先日の試合では、ここには書き尽くせないほど、沢山の成長を見ることができました。
すべての試合を見る様に心がけました。
子供たちの頑張る姿に、学ぶところも多かったです。
今回の試合をきっかけに、試合に出場した子供たちが、さらに成長できるよう、他の指導員とも個々の子供たちに対する声掛けの仕方や、指導ポイント等を話合いをして、サポートをしていきたいと思います。
そして、また新たな成長の場に立ち会えるよう、一生懸命指導していきたいと思います。
国際空手道連盟極真会館
城西世田谷東支部
支部長 田口恭一
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