高校受験の方は、そろそろ併願受験先を決めて下さい!

小田原漂情

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 10月も、残すところあと10日。私は一昨日の土曜日に、近くの湯島天神に全員の合格祈願をしに出かけましたが、間もなく本格的な受験シーズンです。

 東京都内の中学校では、11月5日ごろから、校内で三者面談が行なわれることと思います。この時のおもな内容は、「単願推薦」もしくは「併願優遇」をどうするか、その聞き取りです。

 「単願推薦」とは、その高校を第一志望として受験し、合格したら必ずお世話になる、その前提で「推薦基準」を満たして受験する方式です。各高校の定める「基準」とは、例えば主要5教科の評定が「20」あればOK、というたぐいのものです。1月22日からが入試日となります。
 大半の高校では、この「基準」を満たしていれば、1月の試験を受けてまず間違いなく合格、ということなのですが、一部の上位校では、「基準」は「受験資格」であり、試験で合否が決まるケースもありますので、各高校の募集要項等で確認して下さい。

 一方「併願優遇」とは、「単願推薦」と同じように各高校の定める「基準」があり(たいていは1~2ポイント、厳しくなります)、それを満たせば、2月10日からの入試を受け、その結果があまりにひどくなければ、合格が決まる、というものです。

 都立高校が第一志望である受験生も、基本的にはこの「併願優遇」を利用して、できるだけ確実な形で一つ、もしもの場合の進学先を確保しておくことが大切です。その理由は、次の二つです。

・1月22日以降、周囲でだんだん「合格」が決まって行き、受験生本人には大きな重圧がかかります。「都立一発勝負」だと、この重圧が非常に大きなものとなるため、都立本番を楽に受験できるようにするため、早めに「合格」を確保しておく。

・平成21年以降、都立高校はずっと高倍率がつづいており、昨年は各層で、2倍前後の高倍率となった高校があります。都立の合格発表後に、納得のいく進学先を見つけるのは、至難の業です。よほどの事情がない限り、併願先の私立を確保しておく必要があります。

 「単願推薦」でも「併願優遇」でも、実際に中学校から高校への「相談」が行なわれるのは、期末試験が終わり2学期の評定の内示があって、12月15日からのことです。三者面談の際に「正式決定」している必要はありませんが、それまでに学校見学を済ませ、「もしかしたら3年間お世話になるかもしれない」高校として、納得のいく学校を、そろそろ見つけておきましょう、ということが、本日のご案内の骨子です。

※言問学舎では、塾生外の方でも、「受験・進学相談」は無料で承っております。おわかりにならないことなどありましたら、お気軽にメール・電話でご相談下さい。


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小田原漂情
専門家

小田原漂情(学習塾塾長)

有限会社 言問学舎

自らが歌人・小説家です。小説、評論、詩歌、文法すべて、生徒が「わかる」指導をします。また「国語の楽しさ」を教えるプロです。みな国語が好きになります。歌集・小説等著書多数、詩の朗読も公開中です!

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