係り結びは大学受験でも重要!中学の最初からきちんと身につけましょう

小田原漂情

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 古文の「係り結びの法則」は、中2または中3で初出になります。中学時代に、古文の文法=文語文法を勉強する必要は、ほとんどないのですが(区立中から高校受験の場合)、この「係り結び」だけは、習った時点できちんと覚え、長く身につけるようにしましょう。

 内容は至って簡単です。文語の係助詞二系統に対し、文末の結び(の活用)が二種類あるだけで、まとめると以下の通りです。

 「ぞ」「なむ」「や」「か」のとき → 連体形 で結ぶ
        「こそ」  のとき → 已然形 で結ぶ

 以下、さらに具体例です。

  恋ごころ ぞ 生ひける
  恋ごころ や 生ひける
  恋ごころ こそ 生ひけれ

 「けり」は過去の助動詞で(和歌では詠嘆も頻出)、終止形が「けり」、連体形「ける」已然形「けれ」です。中学段階ではこれだけ覚えればよく、余力があれば、連体形がウ段、已然形がエ段の音で終わるということまで理解できると、万全です。

 あとは高校に入ってからの学習で十分です。とは言え、タイトルに述べた通り、この係り結びは大学入試でも結構な配点の設問になることがあり、しかも「頻出」です。高1で習う時に楽で、かつ有利であることとともに、大学受験まで長い付き合いになりますから(センターで出るため、理系の人も)、少なくとも中3の段階では、しっかり勉強しておきましょう。

 ご質問などありましたら、メール・電話でいつでもどうぞ!わかりやすくお教えします。

国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師
小田原漂情
文京区の総合学習塾・言問学舎

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小田原漂情
専門家

小田原漂情(学習塾塾長)

有限会社 言問学舎

自らが歌人・小説家です。小説、評論、詩歌、文法すべて、生徒が「わかる」指導をします。また「国語の楽しさ」を教えるプロです。みな国語が好きになります。歌集・小説等著書多数、詩の朗読も公開中です!

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