10月26日、30年が過ぎて

小田原漂情

小田原漂情

 今日はおだやかな、あたたかい一日でした。灰田勝彦先生の、満30年のご命日。お墓参りをさせていただけるようになったのは、5年ほど前からのことで、この間一度だけ、雨のご命日がありました。

 秋晴れの多い、この季節です。たいていは青く澄みとおった空に、『鈴懸の径』のメロディーが聞こえてくるように思われるのですが、今日はあまりのあたたかさ、うららかさに、『東京の屋根の下』のリズムがふさわしく感じられました。灰田先生のハワイアンをよくご存じの方でしたら、『椰子しげる島』を歌い出したくなる気分、を思っていただけると、なお近いでしょうか。

 30年。やはりずいぶん、長い時間です。しかしそれよりももっと長い期間(『ハワイのセレナーデ』をビクターから出されて以来、亡くなられるまで、46年間)、歌いつづけられ、多くの人々を魅了しつづけた灰田先生の業績の大きさを思いながら、今日は時を忘れて、心ゆくまでお参りさせていただきました。

 そしてこの30年が40年、50年、60年となろうとも、私は灰田先生のことを伝えつづけるつもりです。それだけが、かつて人生を救っていただいた私にできる、唯一のご恩返しなのですから。

http://www.youtube.com/watch?v=UWuJJRqCtvQ『新雪』(小田原漂情・歌)

国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師
小田原漂情
文京区の総合学習塾・言問学舎

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小田原漂情
専門家

小田原漂情(学習塾塾長)

有限会社 言問学舎

自らが歌人・小説家です。小説、評論、詩歌、文法すべて、生徒が「わかる」指導をします。また「国語の楽しさ」を教えるプロです。みな国語が好きになります。歌集・小説等著書多数、詩の朗読も公開中です!

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