30年という時間、そして灰田先生のこと、『新雪』のこと

小田原漂情

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 明日10月26日(金曜日)は、故 灰田勝彦先生のご命日です。ことしで満30年を迎えます。昨年、今年と幾たびか、灰田先生ご兄弟のことを偲ぶ文章を書かせていただきました。

 Web上では昨年からですが、書籍ではちょうど20年前に『遠い道、竝に灰田先生』というエッセイ集を出版し、その際、赤坂の『Tapa Room』さんで、灰田先生を偲ぶ会兼出版記念会を、とり行なっていただきました。勝彦先生の奥様、有紀彦先生のお嬢様もご参加くださいました。

 白石 信とナレオ・ハワイアンズの皆さまが演奏をしてくださり(当時『Tapa Room』はハワイアンクラブとして、白石さんのご経営です)、『新雪』を歌わせていただいた時は、「畏れ多い」という感覚を通り越し、何か違う時間の中にいるようで、声ではなく、体の奥底がふるえました。

 あれから、明日で20年。そしてその日は、勝彦先生が亡くなられてから、満10年をかぞえる日でした。あらためて、あの1982年(昭和57年)10月26日から今日までの30年を振り返ると、ほんとうに灰田先生こそが、道を見失っていた19歳の若者であった私を救ってくださり、まっすぐな道を歩ませてくださったかけがえのない方なのだと、思わずにはいられません。

 そして私は、昨年のご生誕100年、今年の満30年という大きな大きな節目にあたって、考えていたことの半分もできていない自分に忸怩とした思いを抱きながらも、できうるかぎり多くの方に、灰田先生のすばらしさを知っていただきたいと、願っています。

 灰田先生が残して下さったものの大きさとすばらしさは、当時19歳の若者だった私が30年間、ずっと同じ思いを抱きつづけ、今後も受け継いでいくことそのものにあるのだと信じています。

http://www.youtube.com/watch?v=UWuJJRqCtvQ『新雪』(小田原漂情・歌)

国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師
小田原漂情
文京区の総合学習塾・言問学舎

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小田原漂情
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小田原漂情(学習塾塾長)

有限会社 言問学舎

自らが歌人・小説家です。小説、評論、詩歌、文法すべて、生徒が「わかる」指導をします。また「国語の楽しさ」を教えるプロです。みな国語が好きになります。歌集・小説等著書多数、詩の朗読も公開中です!

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