言問学舎の冬期講習2024‐25 なぜ復習が大切か
2学期になり、中3の社会科は「公民」の授業が始まったことと思います。私が中学生だった三十数年前も、「公民」でしたが、要するに「政治」と「経済」を合わせた科目のことです。
さて、この「公民」、地理や歴史以上に、中学生にとっては手ごわい科目でしょう。たとえば「経済」について、辞書などに載っている意味を中学生にそのまま説明しても、ほとんど理解できません。「世の中の、お金とものの動き」というようにかみ砕いても、今度は実体がつかめませんね。
言問学舎では、次のように教えます。
<まず、お金とものの動きであることは覚えてね。ふつう、家の「お金」はお父さんやお母さんが働いて給料をもらって来て、食べ物や着るもの(身につけるもの)、本や電化製品など、いろいろなものを買います。ところで、給料をもらう会社にはたくさんの人が働いているわけだけど、君たちの家で買う、必要なもののすべてに、それを作ったり、売ったりする人たちがかかわっている。そしてそのすべての人が、やはり同じように「家計」を持っているわけだ。また会社にしても、ものを作る会社なら、材料や部品をおさめてくれる別の会社があって、その別の会社にはまたいろいろな取引先があり、そうしたあらゆる関係が、お金やもの(サービス)の動きといっしょに流れている。それを全部ひっくるめたものが「経済」ということなんだよ。>
これで完璧というわけではありませんが、ほとんどの中3生は、「経済」というものの姿はとらえてくれます。その上で、家計の細目や、家計と企業、政府との関係などに入るわけです。
地理や歴史でも同じことですが、肝心なのは、その分野の全体像をイメージしてから、細部の学習に入ることです。それがないまま、ただ「暗記、暗記」の繰り返しでは、社会という教科は苦痛(もしくは無関心のきわみ)になるばかりでしょう。
そして、「政治」については、この中3という時期にこそ、しっかりその土台を学んで欲しい。自分が大人になった時、自分や家族の生き方を選択する判断の大本が、そこにあるからです。中2まででは幼いし、高校生は「自分の考え」を確立すべき年代ですから、やはり「中3」という年齢に、きちんと「公民」を教えること、それが言問学舎の教育の、ひとつの柱です(もちろん、フラットな立場で教えます)。
今年からの新学習指導要領で、中3の一学期まで「歴史」を続けてよいことが明文化され、ほとんどの中学校で、「公民」は二学期からになったと思います。実質二学期だけの三、四か月で、十分教えられるのか、懸念が残りますが、だからこそ言問学舎では、十全の備えをもって、指導に当たりたいと考えています。
テスト前のこの時期、ぜひ「体験授業」を有効にご活用下さい!昨日から、中間テスト対策をかねて、「人権思想」についての授業を開始しました。
国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師
小田原漂情
文京区の総合学習塾・言問学舎