言問学舎の冬期講習2024‐25 中3生期末躍進、社会連続100点達成
夏休みも、今日を含めてあと一週間。学校の宿題は、順調に進んでいますか。最後の土・日ですから、家族の予定のある人は月曜の朝から、特に予定のない人は、今日明日を無駄にしないよう、計画を立ててきちんと宿題を終わらせましょう。
さて今回は、これから高校受験に向けての、社会=地理の勉強の仕方です。特に東京都立高校の入試では、地理のウェイトが大きいので、「直前暗記事項」は年明けに、「常識的暗記事項」を少しずつ積み重ねる勉強を心がけましょう。
「常識的暗記事項」の代表例は、日本の都道府県名です。今回の新指導要領では、小学生は目的的に、中学生は必然的に全都道府県名を覚えることになりましたが、現中3生・中2生は、みんなが等しくそれを覚えようという状況には、ありませんでした。このページをお読み下さっている親御さん、お子さんはどれくらい、都道府県名を覚えていらっしゃいますか?
高校入試では、次のような形で、「都道府県名を知っている」ことが求められます。
◇資料1の地図上に示した4つの地区のX・Y・Zの各県について、資料2の4つの表で、県内の高速道路の実延長(長さの合計)、農業産出額、年間商品販売額を示した。①の地区にあてはまる表はどれか、選びなさい。 <平成21年東京都立高校、要約>
このうち、高速道路の実延長は、地図を見るとある程度、「長い短い」の見通しがつきます(中国地方は2路線、福島県は3路線が通っているので、実延長も長いだろう、と考えられるはずです)。が、農業産出額は東北地方や新潟県の農業が盛んであるあること、また、ほぼ人口に比例する年間商品販売額では、福岡、広島、仙台が地方中枢都市である(すなわち各県の人口が地域内では多い)ことを、それぞれ知らなければ、正解を類推して行くことができません。
従って、中3生がこれから都道府県名を覚える場合、「丸暗記」ではなく、目的意識を持って、ポイントとなる都道府県に、重要なデータを関連させて覚える必要があります。すでに覚えている人は、重要データをまとわせて行くことが必要ですね。少なくとも、都道府県、都市について、人口の上位5位くらいまでは(できれば10位まで)、覚えるようにしましょう。重要データは、地図ではなく表やグラフ、つまり名称と合わせて覚えるものですから、必然的に都道府県名を知っていることが求められるのです。
なお都道府県「名」を覚えるには、北海道・東北から覚え始めて、関東か中部で力尽きる人が多いので、一つの工夫として、「4つしかない四国」「8つ覚えればよい九州(沖縄を含む)」というように、逆から、地方ごとに覚えて行く手段があります。
「都道府県」についての解説が長くなりましたので、次回、稿を分けて、「直前暗記事項」と「常識的暗記事項」、およびこの時期と直前期に重ねて勉強する必要のある「学習的事項」について、ご案内したいと思います。
また、ご好評いただきました「Web夏期講習」は、社会=地理の上記まとめと、感想文の実践まとめを掲載しまして、計15回で完結したいと考えております。引きつづきご注目下さい。
国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師
小田原漂情
文京区の総合学習塾・言問学舎