言問学舎の冬期講習2024‐25 中3生期末躍進、社会連続100点達成
言問学舎の夏期講習では、小学5年生が3回目、小学6年生が2回目の、読書感想文の授業に入っています。
5年生のクラスでは、早い子が「気に入った部分」「思ったこと、感じたこと」を書き終え、部分ごとの「すじ」を書くところに至りました。
ここまでに、もっとも大切な「ツボ」を乗り越えていますので、そのことをお伝えしましょう。
ずばり、その「ツボ」とは、「思ったこと、感じたこと」を書くところです。読むのも速く、勘のいい生徒なのですが、この段階で、「わからない」「むずかしい」を、連発しました。ここは「指導」ではなく、「手助け」だけをするタイミングなので、ある意味突き放します。
すなわち、こちらで「答え」を示唆するのでなく、本人が漠然とでも感じているはずの「何か」を、本人につきとめさせることが重要なのです。まだ、生徒自身が取り組んでいる最中ですから、作品を引用しての詳しい解説は後日とさせていただきますが、広い範囲で大ざっぱに「ここがおもしろい」とだけ言っている部分を、ディテール(細部の描写)にまで突っこんで、検証させます。そしてその詳しい描写に対して、「どう思うのか」ということを問いかけると、本人だけが感じている、「感想」が出て来るのです。
「すじ」の書き方や、文章のまとめ方などは、いくらでも指導ができますが、「何を感じたか」についてだけは、やはり本人に突きつめさせなければなりません。
また、お子さんたちが半ば嬉しそうに、あるいは生き生きと「わからない」「むずかしい」と口にすることで、戸惑ったことはありませんか?「できない、わからない」ことが自慢なのかと思わされるほど、今の子たちはその言葉を口にします。親御さんたちの世代では、「わからない」ことは恥ずかしく、口にするのが憚られたのではないでしょうか?
この「わからない」「むずかしい」の連発を、放置するのはよくありません。「わからない」ならなぜわからないのか、そこをきちんと認識させて、「わかる」ようにする。その習慣をつけさせないと、そのまま中2・中3になってしまってからでは、遅すぎます。
感想文においては、とにかく自分自身で突っこんで考えさせること、それが一番の「ツボ」であり、大人はその手助けをすることが肝要です。次回、また次のステップについてご案内しましょう。ご期待下さい。
国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師
小田原漂情
文京区の総合学習塾・言問学舎