言問学舎の冬期講習2024‐25 中3生期末躍進、社会連続100点達成
さて、このお話は、三話完結で終えたいと思います。お寄せいただいたご意見の中に、ラテン語系統でも直訳すると「朝食をとる」だという、ありがたいご教示がありました(もちろん「反論」も、どしどしお寄せ下さい)。
では、「夜食」について、私の考えを述べます。もちろん、語義としてはやはり「夜食をとる」が正解だと思いますが、慣用的に「夜食を食べる」という言い回しは、さほど不自然ではない気がします。自分が使っている、というのではありません。見たり聞いたり読んだりした、これまでの日本語の蓄積の中で、さほど違和感のない言い方であると感じるのです。
結論に至る前に、もう一つ、「間食」についても触れる必要がありそうです。これは圧倒的に、「間食をする」ではないでしょうか?もちろんお医者さんの口からは、「間食をとる」という言い方も、聞いた覚えがあります。ただ普通の人は、いわゆる「おやつ」を食べることに関して、「間食する」と言い慣わしているように思います(ぜひご意見をお寄せ下さい)。
つまるところ、「朝食」「昼食」「夕食」という「三度の食事」については、動かしがたい「食事」の概念があり、その場合は、朝食をとる、昼食をとる、夕食をとる、という言い方が、もっとも自然なのではないかと考えます。その間にある「間食」、夕食の後の時間の「夜食」については、三度の食事ほど強固に「食事をとる」の強制力はなく、とくにできるだけ抑えたいという願望と背中合わせの「間食」には、「してしまう」の後ろめたさが添えられて、「する」が使われるように思われます。「夜食」は、もう食べる時間ではないけれど「特別に食べる」意味の補強があって、「夜食を食べる」もあり得る形になったというのが、私のこの件における「自論」です。
ぜひひきつづきご意見をお寄せ下さい。お待ち致しております。
国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師
小田原漂情
文京区の総合学習塾・言問学舎