朝食を食べる?(3)~夜食の場合

小田原漂情

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 さて、このお話は、三話完結で終えたいと思います。お寄せいただいたご意見の中に、ラテン語系統でも直訳すると「朝食をとる」だという、ありがたいご教示がありました(もちろん「反論」も、どしどしお寄せ下さい)。

 では、「夜食」について、私の考えを述べます。もちろん、語義としてはやはり「夜食をとる」が正解だと思いますが、慣用的に「夜食を食べる」という言い回しは、さほど不自然ではない気がします。自分が使っている、というのではありません。見たり聞いたり読んだりした、これまでの日本語の蓄積の中で、さほど違和感のない言い方であると感じるのです。

 結論に至る前に、もう一つ、「間食」についても触れる必要がありそうです。これは圧倒的に、「間食をする」ではないでしょうか?もちろんお医者さんの口からは、「間食をとる」という言い方も、聞いた覚えがあります。ただ普通の人は、いわゆる「おやつ」を食べることに関して、「間食する」と言い慣わしているように思います(ぜひご意見をお寄せ下さい)。
 
 
つまるところ、「朝食」「昼食」「夕食」という「三度の食事」については、動かしがたい「食事」の概念があり、その場合は、朝食をとる、昼食をとる、夕食をとる、という言い方が、もっとも自然なのではないかと考えます。その間にある「間食」、夕食の後の時間の「夜食」については、三度の食事ほど強固に「食事をとる」の強制力はなく、とくにできるだけ抑えたいという願望と背中合わせの「間食」には、「してしまう」の後ろめたさが添えられて、「する」が使われるように思われます。「夜食」は、もう食べる時間ではないけれど「特別に食べる」意味の補強があって、「夜食を食べる」もあり得る形になったというのが、私のこの件における「自論」です。

 ぜひひきつづきご意見をお寄せ下さい。お待ち致しております。

国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師
小田原漂情
文京区の総合学習塾・言問学舎

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小田原漂情
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小田原漂情(学習塾塾長)

有限会社 言問学舎

自らが歌人・小説家です。小説、評論、詩歌、文法すべて、生徒が「わかる」指導をします。また「国語の楽しさ」を教えるプロです。みな国語が好きになります。歌集・小説等著書多数、詩の朗読も公開中です!

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