言問学舎の冬期講習2024‐25 中3生期末躍進、社会連続100点達成
だいぶ、コラムの日付が空いてしまいました。とにかく塾というなりわい、この季節は受験生第一で、忙しいことこの上ないのです。それでも、「センター9割」などの結果が出てくると、教える者の喜びこれに勝ることはありません。
さて、冬休み=お正月という機会をとらえて、お子さんたちに「国語が好きになるきっかけ」をご紹介したいと思います。
第一は、「百人一首」です。
天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも 阿倍仲麻呂
この歌を、私は小学生の時に覚えました。五七五七七という日本語の基調となるリズムの良さを知るのに、「適齢期」はありません。くわしい意味を知る必要もありません。
ただ歌のリズム、言葉のひびきに何かを感じるだけでいいのです。そして「かるた取り」のゲーム性がありますから、お正月というこの機会に、デジタルのゲームとは違う生のゲームで、時に体をぶつけ合うような躍動感とともに、日本語の楽しさに目覚めることができるでしょう。
唯一の注意点は、家族で「詠む」こと。CDやパソコンの音声は、できるだけ使用しないで下さい。詠み方にこだわることはありません。親御さんの肉声で詠み上げ、家族で楽しむことこそが、お正月ならではの家族の特権なのです。
第二に、「作文」をあげておきます。「え~っ」と顔をしかめるお子さんが多いでしょう。でもそんなにたいそうなことをするのではありません。
まず原稿用紙、200字詰めのものをご用意下さい。
そして、クリスマスやお正月、その他最近あったことを、ほんとうにとりとめもなく、自由に書かせてみて下さい。楽しいイベントがあった時、子どもの「心」が動いています。その「心の動き」をつづることが、「国語」の何かをつかむ、絶好の機会なのです。
兼好法師も言っています。「・・・心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなう書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。」
ポイントは、「200字詰め原稿用紙」であること。400字詰め原稿用紙の紙幅を「埋めなければならない」強迫感が、子どもを作文ぎらいにさせている理由の一つです。言問学舎では、つい先日も小学2年生の二人が、一人は一枚、一人は二枚、ほんのわずかなアドバイスだけで、クリスマスの作文を苦もなく書き上げました。
※「百人一首」については、「言問学舎百人一首大会」にもぜひご参加下さい。マイベストプロ本ページ、セミナー・イベントの項に、ご案内を掲載してあります。また、「国語を好きになる」ことの関係は、「プロサミット」「言問学舎ホームページ~国語力を伸ばすには」を、あわせてご覧下さい。
http://www.kotogaku.co.jp
http://mbp-japan.com/summit/summit17.html
国語力に定評のある文京区の総合学習塾教師
小田原漂情
文京区の総合学習塾・言問学舎