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わが家の3人の娘は、それぞれ別の小学校に通っています。
実は最初から「3人とも違う学校にしよう」と決めていたわけではありません。受験を意識し始めた頃は、3人もいるのだから同じ学校のほうがいいぐらいに思っていました。
ただ、長女の受験を経験し、下の双子の成長を見ていく中で、僕自身の考え方も少しずつ変わっていきました。
長女と一緒によく歩いた受験
長女の受験では、当初から僕が第一志望に考えていた学校がありました。
小学校受験に携わるようになって以来、最も魅力を感じていた学校です。わが子にもここで学んでほしいという願いを持っていました。
僕が会社員を辞め、独立してスクールを立ち上げたのは33歳の頃です。長女は4歳で、下の双子はまだ言葉もろくに話せない頃でした。
これからの家族の生活を慎重に考えるべき時期に、会社を辞めている。もう一度同じことができるかと聞かれると、ちょっと無理です。
おまけに、その後はコロナ禍に。長女の受験は、まさにその真っただ中でした。
当時は仕事の忙しさもあり、習い事への送迎も難しく、小学校受験以外にプラスになりそうな事は特にさせてあげられませんでした。
一方で、長女とよくしていたのが歩くことです。
遊ぶにも学ぶにも、毎日を生き生きと過ごす土台は体力だと考え、普段なら電車に乗るような距離も親子で一緒に歩いていました。
二人ともその時間が楽しく、道中ではいろいろな話をしたものです。振り返ると、父と娘で会話をする時間はずいぶん多かったと思います。
たくさん歩く中で、長女もエネルギッシュになっていったと感じています。幼稚園から帰ってくるとたっぷり遊び、学習にも取り組んで僕のスクールにも通う。そうした生活を楽しめる体力がついたことは、結果として受験に向けた準備にも役立ちました。
親子二人三脚という言葉がありますが、僕たちの場合は文字どおり一緒によく歩いた受験だった気がします。
やがて第一志望を含む複数の学校から合格をいただきました。僕が熱望していた学校には、長女も喜んで「行きたい!」と言ってくれたのです。
あのときの感動は今でも忘れられません。人生で一番うれしかった出来事と言っても、差し支えないと思うほどです。
同じ家庭でも、同じ選び方にはならなかった
二学年下の双子は、長女より早い年少の11月頃から準備を始めました。長女の通う学校も候補の一つです。
ただ、小さい頃から「この二人は別々の学校に行くかもしれない」とも考えていました。それほど性格が違っていたからです。
ここでは、次女を双子A、三女を双子Bと呼ぶことにします。
双子Aは野菜が大好きで、肉はあまり好みません。双子Bはその反対で、野菜よりも肉です。ちなみに長女も野菜が苦手なので、わが家では双子Aの皿にだけ野菜が集まりそうです。
違いは食べ物だけではありません。
双子Aは人懐っこく、まず自分でやってみるタイプです。何でも一人でできるわけではありませんが、失敗してもめげずに笑っていられるところがあります。
双子Bは、動き出す前に周りの様子をよく見ています。ただ慎重なだけでもなく、大丈夫だと思えば初めての場所でも前に出ていく子です。
同じ勉強をしていても、得意なことや理解の仕方はそれぞれでした。年長になる頃には、学校選びの幅をさらに広げようという気持ちが強くなっていました。
妻の意見を最優先にした理由
子どもたちについて妻と話していると、僕とは違うところを見ているのだと感じることがあります。
例えば双子Aについて、妻は早い段階で「飽きやすいところがある」と指摘していました。僕もうっすら感じていたことです。その性格を考えると、学習に力を入れている学校の中には合わないところもあるのではないかという見方でした。
一方、当時は学習面で双子Aよりゆっくりだった双子Bには粘り強さを感じていたようです。先々は双子Aを追い越すのではないかとも話していました。
それなら学習に力を入れている学校もよさそうですが、まったく違う環境が合う可能性もある。正直なところ、双子Bについては夫婦そろってつかみきれていませんでした。
それでも、今できることだけでなく、その先の姿も想像してみる。妻との会話には、僕だけでは見落としていた視点がありました。
僕が「別々の学校でもいいのでは」とぼんやり考えていた頃に、妻はすでにそれを自然な選択肢として話していたのです。
長女のときは僕が先導することが多かったのですが、双子の学校選びでは妻の意見を最優先にしました。それまでの会話から、僕以上に子どもたちをよく知っていると実感していたからです。
今、学校選びについてご夫婦の意見が異なるご家庭とお話しするときには、この経験をお伝えすることがあります。
学校について知っていることと、わが子について見えていること。その両方を持ち寄る中で、僕自身の選び方も変わっていきました。
ただ、親が考える学校の魅力と、本人が通いたくなる理由はまた別でした。後編では、双子がそれぞれの進学先を選んだ理由と、その気持ちを聞いた僕たちがどう最終的に学校を決めたのかをお話しします。
しながわ・目黒こどもスクール|目黒校・茗荷谷校
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