小学校受験をすることを伝えるべきか
小学校受験に向けて保護者は具体的にどういった関わり方をするとよいのでしょうか。
勉強しなさいといっても子どもの資質は伸びない
多くの方は受験に対して、寝る間も惜しんで暗記や計算をするというイメージを持っています。だからこそ、受験を控えた我が子がダラダラしていたり遊んでいたりすると、つい「勉強しなさい!」と言ってしまいがちです。ただ、小学校受験において「勉強しなさい!」というのは逆効果です。
幼児期の子どもはまだ、親に認められたいために勉強している子がほとんどです。なので、単純に「すごいね!」と褒めてあげるとやる気が上がりますし、「勉強しなさい!」と言うと、勉強していない自分が否定されたと感じてやる気を失ってしまいます。お子さんに勉強を促すときには「勉強してくれると嬉しいな。」といったポジティブな声かけを心がけましょう。また、期待をかけすぎてしまうことも気をつけたほうがいいでしょう。親に認められたいと思って勉強している子どもにとって、親からの期待はプレッシャーでしかありません。「絶対に合格しようね。」などと発言したことで、親の顔色を伺ってばかりの行動を取ってしまうケースにつながることもあります。
受験期の子どもへの関わり方としておすすめなのは、お子さんを応援するポジションになることです。子どもと向かい合っている関係ではなく、目標に向かって常に応援して前に進む子どもを後ろから支えてあげる立ち位置です。「なぜ勉強をするのか。」できれば、その理由についても上手に教えてあげてください。自分が取り組んでいることの目的を知らないまま机に向かう毎日を過ごしても、ストレスが溜まるばかりです。受験というキーワードを出して説明してもいいですが、お子さんのモチベーションや目標が見い出せないならば意味がありません。子どもの将来の夢、素敵な小学生になるための練習など、その子にヒットする声掛けを探してみましょう。小学校受験においてお子さんのモチベーションは親御さんの声かけ一つで大きく変わります。期待していることは適度に伝え、前向きに励ますことを心がけましょう。
◆次回◆親ができる一番の応援は生活習慣と食事の管理