小学校受験に向いている子、向いていない子
合格する子の行動
小学校受験で合格する子というと、どんな行動ができる子どもを思い浮かべるでしょう。
・ルールや質問を正しく理解して素早く行動できる子
・リーダーシップを発揮できる子
・周囲をよく観察して協調して物事に取り組める子
・創意工夫をもって問題解決ができる子
受験対策をする家庭であれば羨むような目標ばかり並んでいると思いますが、上記のすべての基準を完全に満たす子どもは滅多にいません。そこはご安心いただいて良い点かと思います。では、どのような子どもが受かりやすいかというと「ルールの理解」「積極性」「協調性」など各項目の基本的なところが出来ていて、かつその子の性格にあった強みを発揮できる子どもです。短い試験時間の中で、各項目を完全にこなすのは至難の業ですが、しつけ・言葉遣い・表情・正しい受け答えなどがしっかりした子どもは、例え特別なことをさせなくても、立ち振る舞いからして判断ができます(自分から挨拶ができる、お話を聞くときは先生の目を見て動かないで聞けるなど)。ご家庭で指導できる項目も多いはずですから、普段の生活習慣が重要となります。集団テストは受験対策スクールでシミュレーションができます。場数を踏んで、フィードバックを受けていけば、集団テストがどのようなものなのか、どう振舞うべきなのかは理解していくことができます。また、その中で自分がどのような性格で、グループの中でどういう役割をこなしていくのが最適なのかを発見でき、それが本番でも発揮できる子が受かりやすいと言えます。
例えば、我の強い子であれば自分だけでやろうとしたときは戒め、その強さをリーダーシップの発揮に転換できた時は褒めるといった指導をする。おとなしくて心優しいタイプであれば、ルールを守らない子を諭したり、輪に入れない子を誘ったりする役割をさせることで、強みを発揮させるとよいでしょう。また国立小学校など、運動テストや工作などがある場合は、よほど運動神経や美的センスに自信がない限りは対策を練っておくことが必要です。筑波大学附属小学校で必ずといっていいほど課題として出される「くま歩き」などは、知らなければ赤ちゃんのハイハイのようになってしまうことも多いため、受験する学校に応じても対策をとっておく必要があります。
◆次回◆落ちる子どもの特徴