筑波大学附属小学校受験対策【⑤第2次選考試験時間の決まり方】
東京農業大学稲花小学校の入試内容
考査内容は大きく分けると、ペーパー考査、行動観察・体操考査の2本立てです。ペーパーは、前期・後期日程とも10枚程度、教室にいる試験官の先生は5名、問題内容に日程により違いがありました。筆記具は鉛筆を使用。訂正方法は斜め二重線(//)でした。出題はお話の記憶のみスピーカーから聞き取り、他は先生の肉声でおこなわれました。内容は、事前の説明会でも、「ペーパーは広範囲に基礎的な問題を中心に出題します。」、「月齢によって出題内容に差をつけることはありません。」と言っていた通りの出題でした。受験対策を入念に行ってきた受験生にとっては見慣れた問題が多々あったようですが、「推理」、「常識」、「言語」、「数量」、「図形」、「記憶」の全領域から出題されており、何らか苦手領域があっては高得点は期待できませんから、総合的に対策を整えておく必要を感じました。
東京農業大学稲花小学校のペーパーテスト
問題は、①系列完成の穴埋め、②正月・節分に関するイラストを選ぶ、③草むらにいる虫や土の中にできる野菜を選ぶ、④果物と野菜のイラスト郡から野菜を選択する、⑤しりとりで間に当てはまる絵を選ぶ、⑥イラストの音の数を答える、⑦お友だちの人数で分けたときの一人分の数(余りが出る)、⑧紐に通されたいくつかのビーズの数を答える、⑨2×2マスに記号が描かれた図形を左に2回転させたとき(右に1回転もあり)の正しい見え方を選ぶ、⑩水面に映ったときの見え方を推測して答える、⑪お話の記憶、など。感想としては、そこまで難しい問題は出題されていないが、常識問題など知識が試される問題は対応が問われるという印象でした。
入試後の夏秋校長の話では「今後なるべくペーパーレスの方向性で」と説明がありました。ペーパー考査が無くなることはないでしょうが、枚数や出題領域を絞った上で、1,000名程度になるであろう受験者から、ある程度優劣を明確にするため、2019年度入試よりも難度の高い出題が想定できます。最後にペーパーの一部を再現問題を照会いたしますので、チャレンジしてください。
東京農業大学稲花小学校チャレンジ問題
2019年度入試のペーパーテストから問題をいくつか紹介するとともに、チャレンジ問題を掲載しています。是非お子さまと一緒に練習してください。※端末に適した色で表示するため本来のモノクロ問題ではなくカラー表示にしています。
<問題①.系列完成>
左に並んでいる記号は、ある決まりに従って並んでいます。真ん中の△まで、記号の並び方を考えて、続きを描きましょう。※系列のパターンは2つ推測でき、「〇・△・×・〇」または「〇・△・×」のいずれか。どちらの並びかは、最後の△がヒントになるので、確認もせず答えを描いてしまうと取り返しのつかないことに。
<問題②.科学常識>
野菜と果物の絵がたくさん並んでいます。この中で野菜だけをすべて選びましょう。※正答数がいくつか示されていないため、くまなく探す必要がありました。
<問題③.回転推理>
左側にあるマスを、矢印の方向に・矢印の数だけカタンと倒したものを右から選びましょう。※2回転(180度回転)を経験していないと対応できないのはもちろん、下問題の△の向きに注目できるかがポイントでした。
◆次回◆東京農業大学稲花小学校の行動観察・体操考査