無知であり未熟であること
テレビを見ていたら料理人が自分は小心者だから美味しい料理が作れると言っていました。
相手の顔色を伺うくらいの小心者だからこそ、みんなが美味しいと言ってくれる料理を作るのだそうです。
私は自分の選手に似たような話をします。
カーレーサーやボクサーは恐怖心があった方が良い!
何故ならば物凄いスピードでカーブに突っ込むレーサーに恐怖心が無かったらコースアウトばかりして完走出来ないレーサーになってしまいます。
怖いからこそブレーキング技術やハンドリング技術に磨きがかかるのだと思います。
自分の拳のみで戦うボクサーは多くの観衆の前で相手に倒されるのが怖いからこそ厳しい練習や減量に耐えられるのであり、倒されることに恐怖を感じないのであれば厳しい練習もせず、強い選手にはなれないでしょう。
但し、ここで危険なことが1つあります。
怖くて逃げてしまう人は強くなどなれないということ!
それでは単なる臆病者になってしまいます。
“最強な臆病者”になるためには、怖いものへ立ち向かい、逃げない覚悟を決めること!
これだけだと思います。
先日、大阪ジュニア室内陸上に2人の選手を連れて行きましたが、全く違うタイプの選手が、全く違う失敗をしました。
選手A
怖さから力を発揮出来なかった。
選手B
まだ怖さを知らず雑な技術になってしまった。
どちらもキーポイントになったのは“怖さ”ですが、悩むとすれば怖がりの人の方が多いでしょう。
怖さを知らない人は悩まないでしょうし、その悩まないことが成長の妨げになっていることがあるのです。
そう考えると恐怖心って悪いことではありませんよね。
覚悟を決めることで恐怖心を見方につけ、“最強な臆病者”になりましょう!!