日本舞踊 名取や師範にはどうすればなれますか? 〜尾上流〜
近くで観る日本舞踊
先月家元の稽古所にて、尾上流師範4名が踊る会がありました。
(左から2番目が私、尾上菊右佐です)
すぐ目の前に3方向お客様が入っているため、全部を詳細に観られていることになります。
目線もどこへ向ければ良いかわからなくなる程沢山のお顔が目に入ります。
一段高い舞台で踊るのとは全く違う緊張感がありました。
一番難しいこと!
終わってみて大切なことがわかりました。
日本舞踊で一番難しいことは『歩くこと』です。
今回は幕もなく、お客様の囲む中に歩いて出て、座りお辞儀をしてから踊りました。
歩くことが一番の基本
2本の足が動いても上体が上体がぶれることなく、方向を変えても遠心力に負けず真っ直ぐに立ち、あごを引き目線を水平に保ち、風格をかもし出すように出て行く。
観ている方達は一挙手一投足を見入っていますので、張りつめた雰囲気の中出て行くことになります。
この『歩くこと』こそが日本舞踊の基本と感じました。
観た方の感想
観た方からの感想は様々でしたが、「4名ともに丁寧に出て来て丁寧に退場していましたね」と言ってくれた方がいました。4名ともに踊りの基本を大切にしていたので、私にとっても大変嬉しい感想の一つでした。
稽古所の弟子達
稽古所では、4歳から80代の弟子達が稽古に励んでいます。
目的は様々で、着物を自分で着たい人、役者としての所作を身につけたい人、日本文化に親しみたい人、日本舞踊を教えたい人、などなどですが、歩くことが美しくなればきっと素敵になるに違いないと確信しました。
今年の目標にしたいと改めて思いました。
美しい姿
日本舞踊を踊ることで良いことは沢山ありますが(是非コラムを読んでみてください!)歩き方により美しい姿になることが出来ます。
もしも日本舞踊に興味をもったならば、
もしも美しい姿になりたいと思ったならば、
お近くの日本舞踊稽古所を探してみてください!
見学やお試しをしてみると自分に合うかどうかわかると思います。