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習いごとを始めるきっかけ 〜日本舞踊〜

テーマ:尾上菊右佐日本舞踊教室


習いごとを始めたい時

例えばプールで泳ぐ時にもっと泳げるようになりたいなあと思い、または子どもを泳げるようにしたいなあと思った時に、水着を用意すればすぐに習えるような気がします。

英語が上手くしゃべれる様になってほしいと思えば、英語の塾や外国の先生に教えていただくと良さそうと想像がつきます。

ピアノを習いたいと言う時は、ピアノかエレクトーンなどを用意しなくてはいけないので、少しハードルがあがるかもしれません。

バレエを習う時には、レオタードなどを揃えるとわかるような気がします。

日本舞踊を始めたいと思った時


そもそも日本舞踊を子どもだけで観る機会はほとんどないと思うのですが、私は小学校の放課後教室や地域の子ども日本舞踊教室を十数年継続していて、子ども達だけで教室の様子を見ることも多々あります。

小学校の授業で日本文化を教えて1曲披露した時には、先生が先頭で並んで教室に帰る列から戻って、「この服はどこで売っているのですか?私も着てみたいです!」と言った5年生がいました。「着物は最初難しいから、浴衣を買うと良いですよ」と答えるのが精一杯でした。

放課後教室を眺めて、扇子を開いたり閉じたりする様をやってみたそうにしている子ども達は沢山います。しかし、家に帰ってから何を始めたいのか?何が必要なのか?説明できずにそれっきりになってしまうことが多いです。

着物を着ること、浴衣を着ること、帯を結ぶこと

日本舞踊を習うには、着物や浴衣を着ることが必要になります。浴衣であっても紐や伊達締めや足袋(たび)を揃えていただく必要があります。
呉服屋さんが次々に店をたたんでいる昨今では、足袋もどこで買うのか分かりにくいです。祖父母がいるお宅では、まずは聞いてみてくださいとお願いします。大概半幅帯はあります。そして孫が使ってくれると喜んでいる様子も聞こえてきます。

道具を揃える

この着物を着る道具を揃えることこそが、着物離れや日本文化から遠ざかっている理由の大きな問題と思います。
そこで私の稽古所では、保護者の方が買い間違いなどを防ぐために、まずは何も買わずに揃えずに見学やお試しをするようにしています。

自分で着る楽しさ

浴衣を自分で着て、半幅帯を結ぶことを教えて自分で出来るようになると、自信がつくようです。
今の時代はお母さん達も出来ないことが多く、子ども達は自分で浴衣を着ることを誇らしく思う様子です。

もしも浴衣をすぐに用意できれば

もしも浴衣がレオタードのようにすぐに揃えることができれば、もっと気軽に始めることができそうです。
そして、やってみたいと言うお子さんもきっと増えることでしょう。

親と子で観る日本舞踊


2月に町田子ども劇場で、日本舞踊を披露することになりました。子どもがいいなあと思った時に、隣に保護者がいることは、とても嬉しいことです。写真は名取の娘と一緒に踊りの打ち合わせをしている様子です。

何かのきっかけとなりますように

日本舞踊を親子で観て、日本舞踊をやってみたいと思ってくれると本当に嬉しいですが、そればかりではなく日本文化や着物に興味をもってくれるきっかけとなるかもしれません。子ども達のこれからは無限に広がっているので、何かのきっかけとなってくれると嬉しいです。

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尾上菊右佐
専門家

尾上菊右佐(日本舞踊家・師範)

尾上菊右佐 日本舞踊稽古所

お弟子さんの年齢や個性、技術習得度に合わせ、優しく丁寧な個別指導を行います。日本舞踊だけでなく、着付けの心得、日本ならではの美しい所作や礼儀正しさが身に付きます。三歳から八十代まで稽古しています。

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