日本舞踊メリット 〜日本舞踊尾上流おさらい会の感想〜
どうすれば上手くなりますか?
本当によく耳にする言葉です。残念ながら即効性のある薬のようなものはないと思うのですが、私はいくつか上手くなる方法はあると思っています。
発表の場
そもそも上手いとは何かということがありますので、半年や一年の間に自分が何をできるようになったか。何を理解したか。などを振り返ることで、成長も感じやすく、また今後すべきこともはっきりとします。
その意味では発表の場があるということは、上手くなることを実感しやすくなります。
譜を書く
私は譜を書くことをすすめています。習った踊りの振りをノートに描く譜は、自分を正面から見た図を描きます。そのために踊る姿を頭の中でイメージしなくては描けません。向かい合わせると左右が逆になることから、最初は皆さん難しそうにしています。
小学生中学年くらいから
字や絵を書くのが好きかどうかなど個人差がありますが、小学校中学年くらいで教え始めます。
今回のおさらい会に向けて、小学校高学年になったばかりの弟子がとても手が上がりました。(上手くなったという意味です)
譜を書くことに興味を示し、積極的に1曲の譜を仕上げました。
その都度習ったことをイメージして譜にすることで、自分の踊りを客観的に見ることができて、慣れると譜を書くことで踊りを覚えやすくなります。
歌の歌詞
自分が踊る絵の横には、振りに合わせて歌詞をそえます。耳から入る音が漢字になることで、より意味を明確に表して、唄の意味がわかるようになります。
ビデオ
最近では映像の技術が発達して、稽古時にビデオ撮影を取り入れているところも多いと思いますが、ビデオを見ながら振りを覚えるのは大変難しいです。
左右が鏡写しになることから変換する必要があるからです。一度譜に起こすと、わかりやすくなります。
稽古は裏切らない!
あとは稽古あるのみです。
決して稽古は裏切りません。
稽古なしに上達はないと思います。