小林賢太プロのご紹介
コンセプトに基づいてブランドイメージを構築し、価値を伝える「商いの場」を提案(2/3)
大学で機能性や意匠性をかなえる建築の面白さにのめり込み、独立へ
小林さんは1982年、父親の勤務先があったアメリカ・カリフォルニア州で誕生。程なくして日本に帰国し、以来千葉市で育ちます。高校卒業後は、アパレル関係の会社に就職。販売やデザイン業務に4年間従事した後、大学に進学することを決めました。
「社会に出て働いているうちに、改めて学びを深めたいという気持ちが強くなりました。実は、高校時代に大学には行かない旨を母に伝えた際、非常に悲しい顔をされたことも引っかかっていたのです」
猛勉強の末、東京理科大学建築学科に合格。講義を通じ、機能性や安全性、意匠性など、さまざまな要素を勘案しながら一つの建物を築き上げていく建築の面白さにのめり込んでいきました。
「もともとは、母に『向いているのでは』と勧められて建築学科を選びました。半信半疑でしたが、暮らしを営んだり、カルチャーの発信地になったり、人々が集う場所を創造していくことに心をひかれ、一生の仕事にしたいと考えるようになりました」
学業を修めた後は、戸建てや集合住宅、ホテルといった大型施設をデザインするアトリエ系の設計事務所を経て、飲食店などの設計施工を請け負う会社へ。デザイナーとして実務を重ねるほか、営業職、管理職としてマネジメント力も養い、2021年に39歳で「小林商店」を創業しました。
「会社を辞める際、有り難いことにいくつかの企業さまからお誘いいただきました。でも一度切りの人生ですから、自分なりのやり方を試したいという意志を貫くことにしました」