〈医学部生へ〉 つまらない基礎医学の乗り切り方
↑ 教科書に直接書き込む技術を伝授し、「目から鱗でした」と言われた時の写真。
医学部生さんから、「頭が働かないんですが、効率よく勉強する方法を教えてください」というお問い合わせを頂きましたので、ブログを書きたいと思います。
まず、医学部では本当に大量の試験があります。医学部に合格するまで、いろいろなことを我慢してガムシャラに勉強してきたのですから、部活やサークル、アルバイトなど、やりたいことがたくさんある人もいると思います。そんな中、医学の勉強を効率よく勉強したいというのは、誰もが思う悩みだと思います。
まずは精神論
まずは、効率よく勉強するための意識です。
「医学を楽しんでやる」
「人間の仕組みについて知ってやる」
「医学を体系化してやる」
という気持ちです。早い段階でこの意識を持てるかどうかで、相当違います。
というのも、医学というのは「人間は所詮、細胞の塊である」という本質を、何度も何度も確認する学問といえるので、上記の気持ちをもって勉強するのが一番効率が高いです。興味があることに対しては、ドーパミンの放出量が変わるので、記憶の形成(シナプスの結合)が早まります。そして、実際にわかってくると楽しくなってくることがあります。
「なるほど、だからこんな病気があるのか」
「なるほど、そしたらこんな治療法とかは、、、あ、やっぱりあるのか!」
「意外と現代の医療ってまだまだ原始的なんだな」
「うわ、人間の脳ってそうやってできてるんだ!(恋愛に応用してみよう、へへへ)」
地球は人間の世界なので、人間を理解すると人生がもっと楽しくなるかもしれません。
実践論
今度は実践論です。どのように効率よく勉強すればいいのか。実は、とても単純な答えがあります。今回はそれを特別に伝授したいと思います。それは、「めんどくさくても手を動かして書き込んでいくこと」です。これが遠回りのようで、効率よく前に進む方法です。
写真のような感じです。少し面倒に感じて、頭の中で考えようとすると、専門用語ばかりの医学は手が付けられません。よく分からなくてもとりあえず絵を描いてみましょう。その絵から矢印を引いて、文字を書いてみましょう。そうすると見えてくる世界があります。
「生化学じゃそれができないよ」
声が聞こえてきました。結構です。教科書に、何でもいいからとにかく書き込んでみましょう。
例えば、「インスリン」という言葉が出てきたら、スマホで調べて、矢印を引いて「血糖を下げるホルモン」と書き込んでみましょう。全く違う文章に変わります。
「分子生物学でそれはできるのか」
是非やってみましょう。「DNAポリメラーゼ」という言葉が出てきたら、スマホで調べて、「DNAを作る酵素」って書き込んでみましょう。本当に少しずつですが、断然読みやすくなります。
このように、参考書をどんどん自分のものに変えていきます。そうすると、徐々に読めるようになり、意味が分かるようになってきます。謎解きやパズルのような気分になれば、もうこちらのものです。
なぜ基礎医学の教科書にわかりにくいものが多いのかというと、実は大きな原因は教科書自体のこともあります。例えば、翻訳本の場合は、日本語自体が読みにくいことがあります。また、著者や監修者が寄せ集めの参考書の場合も、大変読みにくいものです。私は一貫していない参考書が苦手でした。そういう参考書ほど書き込むと分かるようになります。
今日のまとめ
いかがでしたでしょうか。
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