〈医学部生へ〉 医学部生オリジナル! コミュニケーション能力の鍛え方
↑医学生道場の近くにある、疲れた時の非常用の勉強場所(長くいると追い出されてしまいます)
こんにちは。色々なところに出没する橋本です。先日こんな会話がありましたのでご紹介します。
医学部生のお母さん 「医者って勉強最強じゃないですか?脳の仕組みも勉強してるんですよね?」
橋本 「まあ、色々利用してる方法はありますね。」
医学部生のお母さん 「それうちの子に教えてあげてください」
橋本 「ちょうどこれから脳神経の試験があるので、医学的にも勉強するところですよ」
医学部生のお母さん 「それはよかった(^◇^)」
医学部生は、脳の分野で記憶について勉強します。ここではすぐに実践につなげられるような形で、どのように試験勉強に生かすかを考えてみます。
まずは脳の仕組みの前提
まずは前提についてです。脳は、神経細胞と、そこから伸びる神経線維の塊です。それらが影響しあって肉体に指示を出し、活動することができます。逆に、脳卒中(脳の血管の障害)になれば、脳の神経細胞はダメージをうけて、身体は言うことを聞かなくなりますし、記憶をなくしてしまうこともあります。低学年だと少し難しい所があると思いますが、できるだけわかりやすく説明していきます。
脳の仕組みを利用して、記憶する
記憶は神経細胞の関わり合い(シナプスの結合)が全てです。ですので、神経がどのような環境下でつながるのか、きちんと知ることが出来れば、記憶はとても簡単になります。知っているだけで一生使えますので、自分に合う方法を試してみてください。今日は記憶に役に立つ、二つの仕組みを説明します。
概念① 奇異な現象
この言葉を聞いたことがある人は珍しいと思います。奇異な現象とは簡単に言うと、普段と異なる状況や環境の元では、そこでおきた経験が記憶に残りやすいということです。
例えば、旅行や友達の家に行った時の記憶は、その時一回だけの経験のはずなのに、なぜか長く強く印象に残っていることはありませんか? それは奇異な現象の典型的な例で、脳内でドーパミンが多量に分泌されていたからなのです。神経がつながりやすいので、記憶に残ったということです。同じように、とても怖い経験や涙が出るぐらいうれしい経験、悲しい経験などは、やはり記憶に強く残ります。
概念② 関連付け
もう一つ記憶に関連した重要な概念です。単調な作業は記憶に残りにくい、というのはイメージがわきやすいと思います。逆に、色々なことを関連付けさせると、「どれかの」神経がつながり、記憶に残りやすくなります。
例えば、想像してみてください。行ったことのない街の繁華街に行き、すごい人ゴミの中、たばことお酒と香水の匂いの中で、知らないロンゲの外人に銃を突き付けられ、「kill you!」と言われたら。少し極端な例ですが、絶対に忘れられない経験になると思います。
試験勉強に生かす
それらが分かれば、いくつか方法が思い浮かびます。例としては次のようなものがあります。
●いつもと違う雰囲気の場所で勉強してみる。スタバが多い人はエクセルやファミレスを利用してみる。場所を変えたくないのであれば、席を変えてみる。(視覚・嗅覚・聴覚など)
●いつもと違う人と勉強してみる。(視覚など)
●普段は聞かない音楽を聞きながら勉強してみる。(聴覚)
●好きな人を勉強に誘ってみる。(色々な感覚)
●普段飲まない飲み物を飲みながら勉強してみる。(味覚・嗅覚)
●踊りながら声に出して覚えてみる。(色々な感覚)
他にも色々あると思います。恥ずかしいな、と思うものほど記憶に残りやすいです。周りに変な人と思われない程度の、自分に合う方法を使ってみるのがいいと思います。
今日のまとめ
いかがでしたでしょうか。
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