〈医学部生へ〉 知っていると得! 試験での評価の仕方
こんにちは。「先生はいつも素で話していて、表と裏が無さそうですよね」と言われた橋本です。外来でもよく言われます。
医学部生さんから、「コミュ障だとやばいですか?」というお問い合わせを頂きましたので、ブログを書きたいと思います。
そもそもコミュニケーションとは何か?
コミュニケーションは、少し抽象的な言葉ですね。そもそも日本語ではなさそうです。インターネットで検索してみると、「社会生活を営む上で必要な情報伝達」ということだそうです。これだと少し考えづらいですので、「言葉を使って、うまく生活していくこと」と読み替えてみましょう。
うまく生活をしていく、ということは、トラブルにならないようにする、ということです。例えば、実習中にもめない、授業中に先生に喧嘩を売らない、大多数の他の医学部生を敵に回さない、など、そういうことになります。
コミュニケーション能力は鍛えられるのか?
では、コミュ障の人は、どんな人のことをいうかというと、、、そうですね。トラブルを起こす人の事です。
・あいつといると、なんだか腹が立つ
・あいつと話していると、なんだか怖い
・あいつ、なんだか話しがキショイ
・あいつ、面白くない
・あいつ、変な持論を持っている
・あいつにはついていけない
コミュニケーション能力が生まれつき優れている人はいません。家族との生活環境や、通っていた学校やコミュニティの環境で身についてくるものです。
つまり、今からでもコミュニケーション能力は鍛えることができます。所詮人間は細胞の塊。行動は脳神経細胞が制御しています。つまり、コミュニケーション能力は必ず鍛えられるものです。そして、そのためには訓練が必要です。では、具体的な方法をご紹介します。
具体的な方法① とにかく人と会う
とにかく人と会うようにします。そうすると、大小様々なトラブルがあります。
・嫌われた
・怒られた
・そういうのやめてくれと言われた
・きちんと考えを言え、と言われた
・フラれた
・こういう所を変えたほうがいいと言われた
そんなトラブルを怖がらず、一つ一つ目を向けて改善していきます。そうすると、気づけば愛されキャラになっているかもしれません。何事も挑戦だと思って、アルバイトや部活など、違う環境に飛び込んでみるのも、大きな成長の一つになります。
具体的な方法② 自分についてゆっくり考えてみる
医学部に入ることが出来た人は、ひたすら勉強に集中した人です。他人がディズニーランドにデートに行っている間も、他人が一足先に大学生になって遊んでいる間も、他人がゲームセンターで遊んでいる間も、全部かなぐり捨てて勉強をした人です。だから入学できました。そうでなければ入学できなかったのです。ですが、その反面、自分のことについてゆっくり考える暇が無かったのも事実だと思います。
□なぜ医学部に入ったのか?
□自分は本当に楽しいと思うことは何か?それはあるのか?
□大切な人は誰なのか?
□自分の目標は何か?
□座右の銘があるか?
□このままずっと医学部、医者でやっていくべきなのか?
□医師になったら、どのような生活スタイルになるのか?
□何科に進むのか?
ゆっくり時間をかけて考えてみると、自分のスタンスが見えてきます。どういう風に、どんな人と関わっていくのか、必然的に見えてきます。「時間をかけて考えるために日記をつけ始めたんですが、人生が大きく変わりました」と言ってくれた生徒さんもいました。
具体的な方法③ 他人についてゆっくり考えてみる
同じように、一番近い仲のいい人のことを、ゆっくり考えてみましょう。お父さん、お母さん、兄弟、彼氏や彼女でも誰でも構いません。
□なんで自分を育ててくれたのか?
□なんで自分を大切にしてくれるのか?
□その人の大切なものは何なのか?
□なんでその人はその職業についているのか?
□その人の目標は何なのか?
他の人のスタンスまで見えるようになると、コミュニケーションが取れないということはなくなります。フェイスブックやツイッターを丁寧に見てみる、というのもいいかもしれません。考えてもらった、というのを知っただけでも、人は嬉しくなりますよね。
具体的な方法④ 1つの科目を極めてみる
これで沢山の仲間を作った生徒さんがいます。どういうことかと言いますと、1つの科目をとにかく勉強して、極めて、資料を作って配るようにアドバイスしたんです(まさかLINEで配布するとは思いませんでしたが)。そうしたところ多くの反響がありました。
「この部分、もっと詳しく解説してください!」
「作ってもらってありがとうございます!」
「ギブ&テイクでこっちの資料もあげます!」
「今度一緒に勉強会やりましょう!」
「先輩頭いいんですね!先輩が作った資料、うちらも使わせてもらってます!」
沢山の声が入ってくるようになり、必然的に仲間が増えて、コミュニケーションを嫌でも鍛えることになりました。
今日のまとめ
いかがでしたでしょうか。
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