会社員のまま起業したいなら「脳OS」を再インストールせよ | 起業18フォーラム代表・新井一氏が明かす成功者と挫折者を分ける決定的な違い
販売経験がなくても申し込める
――作品を作ってSNSには載せているけれど、まだ売ったことはない。そんな人がデザインフェスタに出展してもよいのでしょうか?
新井:はい。デザインフェスタの出展案内には、オリジナルの作品なら審査なしで申し込めるとあります。販売経験の有無は条件になっていません。初めてだからと遠慮する必要はありませんよ。ただ、出展料を払って作品を並べる以上、何を持ち帰りたいのかは決めておきたいですね。
――まず売上を目標にするべきですか?
新井:もちろん売れたらうれしいでしょう。でも、初出展で「一つも売れなかったら失敗」と決めてしまうのは早いです。作品を見た人が名前を覚え、あとでSNSや販売ページを見に来てくれることもあります。会場には作品を見に来た人がいます。その人と出会えるように準備することが、初めての出展では大事です。売上だけを見て帰ると、次につながる反応を見落とします。
申し込み前に、作品と日程を確かめる
――申し込みの前に、どこを確認すればよいでしょう?
新井:まず作品です。出展できるのは自分で作ったオリジナルのものです。デザインフェスタの案内では、転売品や既存品、二次創作などは出展できません。たとえばSNSに載せた絵の中に、アニメの登場人物を描いたものがあれば、それをそのままブースに並べることはできません。持っていく作品を選ぶ前に、案内の出展対象を読み直してください。審査がないというのは、何を並べてもよいという意味ではありません。
――今から直近の回に申し込めるかも、気になります。
新井:そこも大切です。公式サイトに載っている2026年11月のvol.64は、ブースの申し込み期間が6月に終わっています。今から出たい人は、その次の回の募集を待つことになります。開催日だけを見て準備を進めず、申込期間と出展料が公表されてから判断してください。イベントごとに条件が変わることもありますから、申し込む回の案内を読む必要があります。
ブースで見た人が後から探せる名前を用意する
――出展が決まったら、作品のほかに何を準備しますか?
新井:作品を気に入った人が、会場を出たあとでも作り手を探せるようにします。SNSのアカウント名や出展名が分かるカードを用意し、ブースにも同じ名前を出してください。名前が違っていたり、文字が小さくて読めなかったりすると、あとで探してもらえません。デザインフェスタには出展者紹介のページもあるので、案内に沿って作品写真と紹介文を送る方法もあります。申し込んだ回の受付期間を確認し、掲載用の写真を早めに選んでおくと慌てずに済みます。
――その場で買わない人にも、作品を覚えてもらえるようにするのですね。
新井:そうです。何に足を止めてくれたか、どんなことを聞かれたかも覚えておきましょう。次に作る作品や、説明文を考える手がかりになります。会場で売れなかったとしても、関心を持ってくれた人が次に作品を見られるようにしておけば、出展した意味は残ります。売る準備と、知ってもらう準備の両方が要るんです。
出展料だけで予算を決めない
――初めてだと、費用の見積もりも難しそうです。
新井:ブースの料金に加えて、作品の制作費、運ぶ費用、当日使う備品を見てください。公式の明るいブースの案内では、ブースは床を区切った区画で、テーブルやイスは別に用意します。借りるか持っていくかを決めておかないと、作品を並べる場所にも困ります。料金を払えばそのまま売れる場所が完成する、というわけではありません。払った出展料は、売れなければ取り戻せない可能性があります。今の自分が負担できる額かを先に決めておきましょう。
――作品の値段も、当日までに決めておきたいですね。
新井:ええ。作品を見てくれた人から値段を聞かれて、そこで初めて考えるのでは遅いです。制作にかかった費用と売る値段を決め、並べ方も試しておく。カードを渡すなら、SNSで使っている名前と同じかも確かめてください。そのうえで、売れた数だけでなく、作品を見た人が後から見つけられる名前を残す。初出展なら、その二つを準備して会場へ行ってください。
起業家インタビュー(聞き手:伊藤純子)
新井一氏プロフィール
起業18フォーラム代表。「会社員のまま6カ月で起業する」方法を伝える起業支援キャリアカウンセラー。キャリア26年以上の実績を持ち、延べ60,000人の会社員の起業をサポート。会社員時代に始めた事業で培ったノウハウ、多数の起業家を生み出してきた実践的技術を武器に、起業支援&集客マーケティングの専門家として活動中。
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