40代からの起業でリスクを取らない方法とは?成功と失敗の分岐点

新井一

新井一

テーマ:起業

突然ですが、あなたは今現在の自分自身の生活環境に満足しているでしょうか。

人生においての幸福感というものは、単純に答えられるものではなく、人によっては幸せな出来事も、誰かにとっては幸せではないことが往々にしてあります。
それは働き方にも通じるものです。

黒板に書く会社員

収入が多い”だけ”でも仕事が楽しい”だけ”でも、それはあくまでも1つの側面に過ぎないとは思いませんか?

ただ、共通して考えられる幸せの1つには「心の安定」というものがあります。

ご存知の方も多いかもしれませんが、日本という国では、年間に約2万人という方々が自ら命を絶っているのです。

1日あたり50人以上という数字です。
なんとも悲しい気持ちになるお話ですが、これが我々日本人が置かれている環境だということなのです。

人生も後半に差し掛かる40代となり、1つの不満や不安もない、という方は0に近いのではないでしょうか。
もちろん、完璧な人生などという理想論を語るようなものではありません。

ですが、今よりも”少しだけ”気持ちが軽くなれたら…?

そんな気分で新しい働き方について読みすすめて頂ければと思います。


不安の根源にもお金は付きまとう


汗を拭く女性

多くの人が抱えている不安の中には、当然ながら「お金」というものも含まれています。

漠然とでも、今の収入では老後の生活に不安があったり、子どもたちに何も残してあげられないと感じてしまったり、この他にも収入に関わる問題で頭を悩ませる場面は多いのではないでしょうか。

終身雇用という言葉が崩壊している現代社会において、これらの不安を解消することはなかなか難しいのが正直なところでしょう。
よほど特殊かつ高度なスキルを持っていない限りは、転職などによってのキャリアアップを望めるような年齢でもありません。

同じく働き方改革によって収入を得る方法というのは、一般的なサラリーマンだけではなく多様性が生まれている時代でもあります。
これまで、昭和、平成のほとんどは、会社員といえば副業禁止という就業規則がセットのように組み込まれていたことも事実です。

しかし、今では一部の大手企業を含めて副業に許可が出てきており、働く方法という選択肢は増えました。
これを良いことと単純に捉えることも出来ますが、裏を返せば、会社という絶対的な存在が一部の責任を放棄したようにも見えます。

リーマンショック以来、低迷し続けてきた企業には、今までのように従業員に対して完璧な責任を果たせる体力が残っていないこともまた事実なのです。

まず私たちは、今現在「自分がどのような環境に置かれているか」をしっかりと把握しなければなりません。

その上で、何をすればより良い人生を送れるのか、不安という見えないものにどうやって構えるのかを考えるべきではないでしょうか?


起業という考え方は小さくするほど良い


女性会社員

さて、40代を超えてから起業する、起業してみよう!っと言われると、おそらく多くの方が”無理”だと判断するでしょう。
無理だと考えることは実にごく自然な感情であり、それに対して善悪という考え方は持つべきではありません。

一度、起業ということについて考えなおしてみましょう。

「起業する」という言葉に囚われてしまうと、どうしても自分で会社を作るというイメージが先行しやすいのではないでしょうか?

「会社を作って人を雇うなんて自分には出来ない!」

経営の経験がない以上、こう考えるのは何ら不自然ではありませんよね。

では、物事の見方を変えてみましょう。

現在、どこかの会社に就職して、日々を一所懸命に過ごしているあなたが

「会社以外の場所から収入を得る方法を考えてみる」

こうするとどうでしょうか?
少しだけハードルが低くなったようには感じられないでしょうか。

もう少し起業という方向に考えれば、、、

「雇用関係にない状態で収入を得る方法を自分で作る」ということです。

ようするに、給与としてお金をもらうのではなく、自分自身の行動によってその対価を得ること。
これも立派な「起業」のスタートだと言えるのです。

その対価が、例えば最初は1000円であろうと2000円であろうと、会社に依存せずに得た収入だという事実には変わりありません。
起業という考え方は金額の問題ではなく、収入の方向が非常に重要なポイントになります。


老後2000万円問題を真剣に考える


作業員の笑顔

少し前にニュースなどにも多く取り上げられたことで、老後2000万円問題という言葉を耳にした人は多いかと思います。

この国が打ち出した数字は、あくまでも平均的な年金受給額や人生100年時代と呼ばれる長寿社会を前提にしたものではありますが、ざっくりと言えば、年金生活を30年間すると、平均的に2000万円の赤字が生活に出てしまいかねない、ということを表したものです。

だからこそ、2000万円の貯蓄がなければ老後が危ないと言われるようになったわけですね。

こういったシミュレーションを出した結果、国が打ち出した政策は貧困層への救済措置ではありません。年金の受給を遅らせて働く期間を長くするという「自己責任論」です。

いわゆる独身貴族であれば、ぎりぎり生活することは可能かもしれませんが、この数字は一般的な家庭を考えると到底不可能な金額です。
少子化と言われるのも当たり前ですよね。

生んでも育ててあげられない。そんな若年層や中年層が今の日本には圧倒的に多いからです。

そうは言っていても、国をあてにして”何もしない”となれば、それは自己責任だと言われても仕方がないでしょう。

「国が何とかしてくれる」と考えるのは危険です。
それは、昨今の社会情勢を見れば、誰しも少しは感じているかもしれません。

ましてや、高齢化社会とは言っても、年齢が高くなればなるほど、健康リスクも上がっていくことには変わりありません。

今は元気で働き盛りな40代であっても、これからは”先”を見据えた行動が必要になっているのです。
国が助けてくれないのであれば、自分でなんとかする方法を考えなければなりません。

そんな選択肢の1つが「起業」であることは言うまでもなく事実です。
もちろん、会社規模にする、しないは別問題ですが、自分でお金を稼げる方法や手段は身につけておいて損をすることはありません。

芸は身を助けるとは昔から言いますが、現代で言い換えれば、スキルは自分を助けます。
場合によっては家族や親戚、友人を助けることになるかもしれないのです。


大きなリスクは考えなくて良い起業方法とは?


握手する

前項でも紹介しましたが、「起業」という言葉に囚われていきなり独立・開業、などという方法を取る必要はありません。
志は勇敢ですが、なんの準備もなく「なんとかなる」だけで収入を得られるほど、独立は簡単なことではありません。

例えば、サラリーマンとしてそれまでに個人的な付き合いのある銀行などに相談すれば、事業計画書によっては融資が降りるかもしれません。

しかしながら、融資を受けて独立するということは当然ながら非常にリスクの大きいものです。

例えば、飲食店などは3年以内の倒産率が非常に高いですし、5年となると1%も生き残れない業界であるというデータもあります。

そこで、サラリーマンの人はまず、小さな副業からスタートすることがもっともリスクが低い起業準備になると言えます。

人にはそれぞれ向き、不向きというものがありますから、色々なことにチャレンジしてみることも大事なポイントです。
その中で自分に合った業種、継続しやすそうな作業や仕事を絞り込んでいくと、自然と自分にも出来る新しい仕事が見つかりやすい傾向にあります。


趣味の延長が新しい仕事になり得る時代


電話をする女性

起業や副業の方法の1つとして、趣味に実益を見出す、というものがあります。

分かりやすく言えば、最近ではユーチューバーと呼ばれる方などがこれに当てはまりますよね。
好きなことをやってお金を稼ぐというのは簡単なことじゃないですが、趣味の延長で立派に副業として成り立つものも存在します。

自分の知識や見識、趣味などを今一度書き出してみましょう。

そして、その業界について少しだけ調べてみてください。
これらの全てが副業になり得るわけではありませんが、どこかにキャッシュポイントが発生していることがあります。

どんな業界であっても、少なからずサービスを提供している側、そしてそのサービスを利用している人がいるものです。
キャッシュポイントが発生するのは、必ずサービスを提供している側です。

そうやって探しているうちに、自分自身がサービスを提供する側に回れる業種はないでしょうか?

小さな糸口でもいいんです。
自分にとってお金を稼げる方法を探すには、サービスや価値を提供する必要があります。

しかし、仮に何を「これなら出来そうかもしれない!」っと思えるものを見つけたとしても、なかなか一歩を踏み出せる人がいないのです。

多くの40代だけでなく、サラリーマンをしていると癖のように「時間がない」と無意識レベルで考えてしまうからです。

はたしてサラリーマンの人たちには本当に時間が足りないのでしょうか?

最初の方にお伝えしましたが、まず私たちは、「自分がどのような環境に置かれているか」をしっかりと把握しなければなりません。

実際には、世にいうブラック企業などで働かれている方もいらっしゃいますので、一概には言えませんが、実はしっかりと自分の生活時間を見直すと「スキマ時間」と呼ばれるものを見落としてしまいがちです。

「スキマ時間」とは、どんな人にも作れるちょっとした空き時間のことを指します。
自分では忙しいと思っていても、スキマ時間は意外と見つかるものなのです。


忙しい40代からのスキマ時間の作り方とは?


談笑する女性会社員

40代ともなれば、サラリーマンの方々は中間管理職になっている方も大勢いらっしゃると思います。
毎日を上司と部下に挟まれてタスクをこなしていくのは大変ですし、そこからさらに副業や起業を考えるとなると、腰が重くなるのも当然です。

しかし、自分のちからだけで収入を得るということは当たり前ですが”大変な”ことなのです。

会社に勤めていれば、働いた分をお給料としてなかば決められた金額で時間を売っているわけですが、自分で収入を得ようとすれば、最初は時給や対価は安くなるかもしれません。
それでも金額の大小はさておき、お金の質が全く違うのです。

さて、時間の作り方に話を戻します。

多くの人は時間を作ろうと考えるときに、真っ先に「睡眠時間」を削ろうとしてしまいますが、これは大きな間違いです。

睡眠を変化させてしまうと生活のリズムも同様に変化してしまい、日々の行動全てにおいてパフォーマンスが低下してしまいます。
こんな状態では頭を使って新しいアイデアを練るのは難しいんです。

ですから、睡眠時間以外の時間に目を向けて、「1週間で自分が使える時間」というものを考えて見てください。

仮に1日1時間だとすれば、1週間で7時間確保することが可能です。
7時間あれば、普通の就業時間とほぼ同等の時間を確保出来るわけです。

こう考えると、充分にアイデアを考える時間は確保することが可能ではないでしょうか。
仮に1日に30分しかなくとも、半分の3時間半は「起業アイデア」を練る時間に使えます。

くわえて、もしも「1日に使える時間が30分すらない」という環境に置かれている人は、まずその環境を改善するところから始めた方が良いでしょう。


小さなことでも行動することで大きく変化する


OKサインをする会社員

実際に副業や起業をして本業以外に収入を得ることに成功している人の多くは、根本的な考え方が作り変えられています。
時間のコントロールと使い方が非常にうまくなるんです

これは起業や副業をするとなると、時間を消費するのではなく、投資にまわして、家族や自分自身のために行動するように変化するからです。

最初から大きな構想をしても、なかなか実現することは難しいですが、小さいことから始めていけば長期的な視点で考えたときに「やってきた人」と「やってきていない人」の差が大きく離れていきます。

これは収入はもちろんですが、心の安定という意味でも同じことが言えるのです。
自分の将来と家族の将来にしっかりと備えるという意味でも、新しい働き方にチャレンジすることは決して無駄になりません。


新しい働き方で将来に備える


ガッツポーズする会社員

ここまで紹介してきたように、一口に「起業」といっても大小様々であり、その方法も取り組む人の数だけ存在しているのです。
もちろん簡単なことではありませんが、まずは何事もやってみるという姿勢が大切です。

副業や起業方法によっては、リスクを少なく始められるものも多いので、最初は小さな一歩から始めて将来への可能性を広げておくことが、何よりの対策になるのです。

自分だけでお金を稼ぐ方法を知っていれば、最悪の場合は自分だけで仕事を生むことが出来ます。
そのための準備として、まずは取り掛かりやすい小さな副業から始めてみることをおすすめします。

あなたに合う起業ネタ【無料診断】はこちら


★★★★★

\プロのサービスをここから予約・申込みできます/

新井一プロのサービスメニューを見る

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

新井一
専門家

新井一(起業コンサルタント)

起業18フォーラム

起業18フォーラムを運営。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。「会社員のまま起業する」方法を伝授するプロ。

新井一プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

稼ぎ力を引き出す起業支援キャリアカウンセラー

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ東京
  3. 東京のビジネス
  4. 東京の起業・会社設立
  5. 新井一
  6. コラム一覧
  7. 40代からの起業でリスクを取らない方法とは?成功と失敗の分岐点

新井一プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼