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<国際会議>海外ユースからの意見は教育改革の生きた証(インド編)

豊田朋子

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テーマ:国際イベント



 前回コラムに引き続き、7月30日に信州飯田市で開催された、ユース国際会議in 2023(一般社団法人未来地図主催、Global kids英語会共催)での海外・外国人メンバーの意見紹介をします。今回は、インド出身で東京在住のアイタさん(中2)からのコメントです。
国際教育、英語教育では日本随一と言われる広尾学園に通っています。

喧嘩するほど夢中になったディベイト、『どの細胞小器官が細胞の大統領であるべきか?』

★アイタ(広尾学園小石川 インターナショナルコース中学2年)→探求学習、主権者教育、ディベイト学習について言及
 一般的な日本の学校では、探求学習やディベイトなどのアクティブラーニングがおろそかにされているとのことだが、生徒の自主性、自信を育むためにもっと本格的に実施されるべきだ。広尾学園では、年に一度の学園祭に向けて、各生徒が探求学習の一環として、課題を自ら見つけ、探求をする。その成果を学園祭でプレゼンする機会がある。その他、通常の授業でも、各学期、プレゼンとディベイトが成績評価対象のタスクになっている。例えば、最近理科の授業で実施されたディベイト課題が、Which organelle in a cell should be the president? (どの細胞小器官が細胞の大統領であるべきか?)という課題で、ディベイトを行った。この過程で、各自は自身が分担し、徹底して科学的下調べを、責任を持って締め切りまでに達成し、自分のグループが推す細胞小器官の優位性を証明するだけでなく、相手チームの主張を論破するための証拠もそろえる必要があった。あたかも、喧嘩をするほど、皆夢中になって、クラスがこのディベイトに取り組み、結果私たちは、各細胞小器官がいかにそれぞれの役割を独自に果たしているか、よく理解することができた。担当の先生は、私たちがこうして情熱的にディベイトに取り組めるように、非常にたくみに動機付けをし、励まし、導いてくれた。

 帰国子女家庭が理想とし、まずは第一希望として目指す広尾学園の質の高さは、噂に聞いていましたが、その一端が垣間見えるお話でした。特に、生徒が感心するほどディベイトの動機付けが優れている教師の存在には感嘆します。
 同時に、同じ日本の学校でありながら、これだけ授業の質に差があることに愕然とします。

 

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豊田朋子
専門家

豊田朋子(英語講師)

株式会社ダイバース・キッズ / Global kids英語会

文字と音の法則で学ぶ「フォニックス教授法」をベースに、日本の子どもに欠けがちな発信力をはぐくむプログラムを実施。本格的な英語プレゼン大会で成果を発表。専門訓練を受けたプロ講師たちが熱意を持って指導する

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