一人社長の売上アップは「自分自身の内面」から。思考の癖・無意識のブレーキを取り除く自分の調え方

髙島厚

髙島厚

テーマ:ビジネス

売上を伸ばしたいのに、なぜか立ち止まってしまう

一人で会社を切り盛りしている社長や個人事業主の方から、「売上を上げたいのに壁にぶつかっている」というご相談をいただくことがあります。

営業の本を読み、セミナーにも足を運び、集客の施策もいくつか試してみたけれど、思うような結果が出ない。やるべきことは頭では分かっているのに、なぜか行動に移せないまま一日が終わってしまう。そうした状態が続くうちに、仕事だけでなく日々の人間関係にも漠然とした不安を感じるようになった、というお話もうかがいます。

ご相談の中には、人生を変えるきっかけがほしい、動きたい気持ちはあるけれど何から始めればいいのか分からないという声も少なくありません。営業活動を自分一人で担っている方にとって、売上の伸び悩みは事業の数字の問題であると同時に、自分自身の迷いや不安と切り離せない問題でもあるのだと感じています。

情報が溢れる今の時代は、売上を伸ばすためのノウハウや成功事例などの情報が簡単に手に入ります。その一方で、次々と新しい手法を取り入れては手応えを得られず、また別の手法を探すという繰り返しの中で、かえって身動きが取れなくなってしまう方もいらっしゃいます。

このコラムでは、そうした状態から抜け出すための土台として、私たちが大切にしている自分のあり方を調える考え方と、日々の中で取り組める習慣についてお話しします。

施策を重ねても結果が出ない理由はどこにあるのか

さまざまな施策を試しても結果が出ないとき、多くの方はまず手法そのものを疑い、もっと効果のありそうなテクニックを探そうとします。しかし私は、うまくいかない原因が手法の良し悪しではなく、それを実行する本人の内側にあるのではないかと考えています。

私たちのプログラムでは、物事を3つの段階で捉えています。土台となる人間力や人格を指すBe(あり方)、そのあり方にもとづいて取り組むDo(行動)、そして行動の結果として得られるHave(成果)です。

売上という成果を求めるときには、どうしても行動を増やすことや、行動の質を上げるためのスキルを身につけることに目が向きがちです。ところが、土台となる「あり方」が定まらないまま行動だけを積み上げようとすると、何のためにその行動をするのかが自分の中で腑に落ちていないので、少しつまずいただけで手が止まり、別の手法へと目移りしてしまいます。

やるべきことが分かっているのに動けないという状態も、意志が弱いからではなく、行動を妨げているものが自分の内側に残っているからだと私は捉えています。

無意識のうちにかけているブレーキや、解消されないまま抱えている悩み、物事の捉え方に表れる思考の癖などが、成果に向かう足かせになっていることがあります。表面に見えている行動だけを変えようとしても、その奥にあるものに手をつけなければ、同じところでつまずくことを繰り返してしまうのです。

「あり方」を調えてから行動と成果につなげる

弊社では、自分自身の内面にある「思考の癖」や「無意識のブレーキ」を取り除くような働きかけをすることを「調える」と表現しています。スキルや知識を詰め込むことよりも先に、まず土台となる人間力や人格、つまり「あり方を調える」ことから始め、そのうえで取るべき行動を明確にし、成果を得ていくという順番を何より重視しています。行動から手をつけるのではなく、あり方から始め、行動・成果へと順に積み上げていくことで、一つひとつの取り組みに自分なりの意味を持たせることができます。

「あり方を調える」といっても、特別なことをするわけではありません。自分がどのような価値観を持ち、何を強みとしているのか、そしてどこで無意識のブレーキをかけているのかを、一つずつ確かめていく作業です。

一人社長や個人事業主など、営業活動が必要な方に向けた売上アップコンサルティングでは、最初の2か月間を、対話形式で徹底して自己分析を行う期間にあてています。強みや価値観、行動を妨げているブレーキを特定し、売上が伸び悩んできた根本的な原因を理解したうえで、その方にとっての成功の法則を一緒に組み立てていきます。

自分の強みや価値観がはっきりし、行動を妨げているものの正体が見えてくると、次に取るべき行動もおのずと明確になっていきます。売上アップコンサルティングを受けられた20代の男性からは、「売上が伸び悩んでいた根本の原因が理解でき、スキルや戦術よりも先に自分を調えることの大切さを感じた」という感想をいただきました。

これは、スキルや戦術を磨くことを否定するのではなく、それを生かせる土台を先に整えておくという考え方なのです。

日々の中で取り組める、自分を調える習慣

あり方を調えるためにまず取り組んでいただきたいのが、WHY
、つまりなぜそれをやるのかを追求することです。売上を上げたい、新しい施策を始めたいと考えたときに、表面的なテクニックに飛びつく前に、自分はなぜそれをやりたいのかを内面に問いかけてみてください。

売上を上げた先に何を実現したいのか、なぜこの事業を続けているのかという問いに自分の言葉で答えられるようになると、迷いのない行動へとつながっていきます。

もう一つは、成長の足かせになっているマイナス要素を取り除く
ことです。何かを新しく足すことに目を向けるのではなく、成果を阻んでいる悩みや思考の癖を特定し、手放していきます。

たとえば、やるべきことが分かっているのに動けない場面があれば、そのとき自分の中にどのような気持ちや思い込みがあったのかを振り返ってみると、足かせになっているものの輪郭が少しずつ見えてきます。新しいものを足し続けるより、足かせを外すことに目を向けたほうが、すでに分かっているやるべきことに素直に向き合いやすくなると私は感じています。

こうした取り組みを一度きりで終わらせず、習慣として続けていく
ことも大切です。私たちのオンラインの自己理解サロン
オンラインの自己理解サロンでは、週1回のミーティングとコーチングを通じて、その時々の自分の現在地を確かめる時間を設けています。

参加されている30代の女性からは、「毎週リセットされることでやるべきことが明確になり、漠然とした不安が前向きな期待に変わった」というお声をいただいています。忙しい日々の中でも、定期的に立ち止まって自分の内側を見つめ直す時間を持つことが、あり方を調える習慣の第一歩になると私は考えています。

一人で抱え込まず、言葉にして共有する

WHYの追求やマイナス要素の除去は、自分一人でも始めることができます。ただ、自分の思考の癖や無意識のブレーキは、自分では当たり前になっているぶん、一人で向き合っているだけではなかなか気づけないこともあります。

個別のセッションを受けられた20代の男性からは、「自分の思考の癖やこれまでの生き方を自覚できた」という感想をいただきました。じっくりと自分と向き合いたい方に向けては、1回90分のクリアリングセッションや、全3回で取り組む役割発見プログラムといった個別のプログラムもご用意しています。

情報が溢れる今の時代に、あえて一度立ち止まり、自分と向き合い、感じたことを言葉にし、それを仲間と共有するという体験が、自分を内側と外側の両面から調えていくうえで大きな意味を持つと私は考えています。

年齢や立場を超えて学び合い、人としてのあり方を磨きながら生き方を探究する「大人のための寺子屋」
という場も、そうした体験を重ねていただくために設けました。

手法を変えても結果が出ない状態が続いているとき、何から始めればいいか分からずに立ち止まっているとき、あるいは仕事や人間関係への漠然とした不安がなかなか晴れないときは、行動を増やす前に、自分の「あり方」を見つめ直すタイミングなのかもしれません。

一人で答えを出そうと抱え込まず、対話の中で自分の内側を整理していくことも一つの方法だと思います。

まとめ


売上という成果は、行動を積み重ねた先にあり、その行動を支えているのは自分自身の「あり方」だと私は考えています。テクニックを探し続けて疲れてしまったときこそ、まずは自分の内面にあるなぜと向き合い、足かせとなっているものを手放すところから始めてみてください。

こんな方はご相談ください
・さまざまな施策を試しても売上が伸びず、壁にぶつかっている一人社長/個人事業主の方
・やるべきことは分かっているのに、なかなか行動に移せずにいる方
・何から始めればいいか分からず、人生や仕事を変えるきっかけを探している方

お問い合わせはこちらから
https://exceedace-hd.com/contact/

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髙島厚
専門家

髙島厚(経営コンサルタント)

株式会社EXCEEDACEHOLDINGS

人材育成と経営支援を組み合わせ、事業を推進できるリーダーを育成・アサイン。採用や教育の負担軽減から新規事業開発、財務改善まで伴走し、自走できる組織づくりを支援します。

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